ヒューマン中村

ヒューマン中村：言葉の魔術師、その芸歴と魅力に迫る

1983年生まれ、石川県七尾市出身のお笑い芸人、ヒューマン中村。吉本興業東京本社所属の彼は、その類まれな言葉のセンスと、独自の世界観で多くのファンを魅了している。本名の中村高志として知られる彼は、数々の賞レースで活躍し、テレビやラジオ、YouTubeと多方面で活躍をみせる人気芸人だ。

芸歴：大喜利からコント、そして独自のスタイルへ

高校時代は、声優の寺島拓篤氏と同級生だったというヒューマン中村。当初は、徳原秀俊氏とのコンビ「蝉丸」として活動していた。その後、ピン芸人として活動を開始し、持ち前の大喜利の才能を生かし、様々な大喜利イベントに出演。ダイナマイト関西next～西日本新人王決定戦～では準優勝の実績を残している。

彼の芸名の命名者は、お笑い芸人の三浦マイルド氏。ピン芸人になってからは、尊敬する中山功太氏を意識し「中山功太チルドレン」を自称、彼をモチーフにしたネタバトルライブ「1on1」も開催している。

ベースよしもと、5upよしもとを経て、2024年には東京進出を果たす。活動拠点を広げながら、漫才劇場やなんばグランド花月といった舞台にも出演し、着実にキャリアを重ねている。

芸風：言葉遊びの無限の可能性

ヒューマン中村の芸風は、フリップを使ったネタと、近年増加しているコントネタの2本柱で構成されている。

フリップネタでは、「しょぼくしていこう」、「ことwar the辞典」、「僕たちの失敗」、「ぽい言葉」、「しりとりで言い返そう」、「形容形容詞」、「俳句バトル」など、独創的な発想と巧みな言葉選びで笑いを生み出す。

一方、コントにおいても彼の才能は遺憾なく発揮されている。長年培ってきた経験を活かし、ソロライブやユニットライブで定期的にコントを披露してきた。R-1ぐらんぷり2020ではコントネタで決勝進出を果たし、その実力を証明した。

メディア出演：テレビ、ラジオ、そしてYouTube

彼の活躍は、お笑いライブのみにとどまらない。数々のテレビ番組に出演し、その存在感を示している。

NHK総合「オンバト+」では、4勝0敗という驚異的な戦績を残し、視聴者投票歴代最高数を獲得。フジテレビ「爆生レッドカーペット」では「言葉の遊び人」というキャッチコピーで話題を呼んだ。その他、「ぷっ」すま、「オールザッツ漫才」、「かまいたちの机上の空論城」など、数多くの番組に出演し、幅広い層に知られる存在となっている。

ラジオでも活躍しており、MBSラジオ「笑い飯の金曜おたのしみアワー」、「松井愛のすこ〜し愛して★」、「ヒューマン中村のネガ充しようぜっ！」、FM滋賀e-radio「e-joy」などに出演。

さらに、YouTube番組「創談室」では、作家・浜口倫太郎氏と共演。また、自身も「ヒューマン中村・清友のアミーゴパーティー」というチャンネルを開設している。

受賞歴：数々の賞レースでの活躍

ヒューマン中村は、数々の賞レースで輝かしい実績を残している。R-1ぐらんぷりでは2011年から2015年にかけて5年連続決勝進出、2013年には準優勝という成績を収めている。また、2020年、2024年にも決勝進出を果たすなど、その実力を示している。

2021年には上方漫才協会大賞文芸部門賞、R-1ぐらんぷりクラシック初代MVPを受賞。さらに「かまいたちの机上の空論城」内企画であるP-1グランプリでも優勝している。

著作：言葉への愛情が詰まった一冊

2022年には、自身初の著書『おもしろ漢字辞典 こんな漢じでどうですか？』をKADOKAWAより出版。言葉への深い愛情と、独特のユーモアセンスが凝縮された一冊となっている。

まとめ：進化を続ける言葉の職人

ヒューマン中村は、常に進化を続け、新たな境地を開拓し続けている。その言葉遊びは、多くの人々に笑いと感動を与え、芸人としての存在感を際立たせている。これからも彼の活躍から目が離せない。

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