ビイェロ・ポリェ

ビイェロ・ポリェ（Bijelo Polje / Бијело Поље）は、モンテネグロ北部に位置する基礎自治体であり、その中心都市です。非公式ながらモンテネグロ北東部の中心都市として知られています。

地勢

ビイェロ・ポリェは、セルビアとの国境から約10キロメートル南、リム川の左岸に位置しています。市の北西部には標高1,500メートルのリサ山が、南側には標高2,100メートルのビィエラシツァ山脈やビオグラドスカー・ゴラ国立公園が広がっており、豊かな自然に囲まれた地域です。

歴史

この地は、1912年のバルカン戦争時に解放されるまで、オスマン帝国の支配下にありました。オスマン帝国支配下では、アコヴァ（Akova）という名で知られていました。考古学的な発見から、新石器時代や青銅器時代から人が居住していたことが確認されており、周辺地域にはイリュリア人や古代ローマの文化の痕跡も残っています。

人口

以下は、ビイェロ・ポリェ市域および基礎自治体全域の人口推移です。

ビイェロ・ポリェ市域の人口

1981年 - 11,927人
1991年 - 16,464人
2003年 - 15,883人

ビイェロ・ポリェ基礎自治体全域の人口

1948年 - 36,795人
1953年 - 41,432人
1961年 - 46,651人
1971年 - 52,598人
1981年 - 55,634人
1991年 - 55,268人
2003年 - 50,284人

民族構成

以下は、1991年と2003年の民族構成の割合です。

1991年

モンテネグロ人 - 49.22%
ムスリム人 - 41.57%
セルビア人 - 7.57%

2003年

セルビア人 - 36.31%
ボシュニャク人 - 25.22%
ムスリム人 - 17.18%
モンテネグロ人 - 16.13%

文化・名産

ビイェロ・ポリェは、口述詩人アヴォド・メジェドヴィッチ（Avdo Međedović）をはじめ、多くの著名な作家を輩出しています。また、Radaブランドで知られるミネラルウォーターは、夏季にモンテネグロ中で広く消費されています。

交通

ビイェロ・ポリェは、2つの自動車道路（欧州自動車道路E65、E80号線）によって、モンテネグロのアドリア海沿岸部、ポドゴリツァ、モンテネグロ北部の都市、セルビアなどと結ばれています。ベオグラード＝バール鉄道の駅もあり、モンテネグロ領内では最後の駅として、ベオグラード方面への長距離列車が運行されています。最寄りのポドゴリツァ空港からは約130キロメートルです。

出身者

エミル・クヨヴィッチ：サッカー選手
* ニコラ・ペコビッチ：バスケットボール選手

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