ビカルバロ

ビカルバロについて

ビカルバロ（Vicálvaro）は、スペインの首都マドリードに存在する区であり、地域的にはマドリードの南東部に位置しています。この区は西側でモラタラス、北側でサン・ブラス、南側ではプエンテ・デ・バリェカスとビリャ・デ・バリェカス、東側はコスラーダ、サン・フェルナンド・デ・エナーレス、リバス＝バシアマドリードと接しています。また、ビカルバロはカスコ・イストリコ・デ・ビカルバロ（19.1）およびアンブロス（19.2）の2つの地区に分かれています。

歴史的背景

ビカルバロに関する記録は非常に古く、初めて公文書にその名が登場したのは1352年です。この文書には、地元住民が教会に十分の一税を納めたことが記されています。このことからも、この地域が古くから人々に居住されていたことがうかがえます。

1844年には、イサベル2世によってグアルディア・シビル（市民警察隊）が設立され、ビカルバロには騎兵隊の本部が置かれました。この歴史を通じて、ビカルバロには武器庫が設立され、その後、フランコ独裁政権下でも重要な地点となっていました。現在もその名残として、当時の建物がフアン・カルロス1世大学の校舎として使用されています。

1950年までは、この地域はアルカラ・デ・エナーレスの管轄下にあったものの、1951年にマドリード市に編入され、旧バリェカス区および旧ベンタス区の一部に分けられました。その後、1987年には区の再編が行われ、ビカルバロは独立した区として成立しました。

交通アクセス

ビカルバロは交通面でも利便性が高く、主な交通路としてはマドリード環状高速道であるM-40とアウトビア・デル・エステ高速道があります。また、鉄道ではセルカニアス マドリードのC-2号線とC-7号線が通っており、ビカルバロ駅が設けられています。さらに、地下鉄では9号線が運行されており、ビカルバロ区とのアクセスも良好です。

このように、ビカルバロは歴史的な背景を持ちながらも、現代においても便利な交通網が整備されている地域です。住民及び訪問者にとって、生活する上で非常に魅力的な区と言えるでしょう。

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