ビキニ (水着)

ビキニ

ビキニ（英: bikini）は、女性用の水着のひとつで、ブラジャーに似たデザインのトップスと短いパンツの組み合わせから成るセパレート型のスタイルです。ビキニはそのデザインから「ビキニ・スタイル」とも呼ばれ、また同様のスタイルを持つ男性用の水着や下着も「ビキニ」として知られています。特に男性用のビキニブリーフは、ビキニにあたるデザインを持ちます。

名称の由来

1946年7月1日、アメリカはマーシャル諸島のビキニ環礁で原爆実験を行いました。この実験の直後、同年の7月5日にフランスのデザイナー、ルイ・レアールがビキニを発表し、その小ささと周囲に与える影響を爆弾に例えたことから「ビキニ」という名が付けられました。ファッション誌の編集者ダイアナ・ヴリーランドによってビキニは「ファッションの原子爆弾」とも称され、その発表日は「ビキニの日」として記録されています。

誤解される水爆実験との関連

ビキニの名称が水爆実験に起因しているとする誤解が一部で存在します。これには、1946年のクロスロード作戦を水爆実験と誤解するものや、1954年の水爆実験「ブラボー」を受けて名付けられたとされる誤解が含まれます。実際には、ビキニの発表は原爆実験から8年前の出来事であり、直接の関連性はありません。

ビキニの歴史

ビキニに類似するスタイルは、古代のモザイクや19世紀、20世紀初頭の西洋の水着に見られます。1920年代から1930年代にかけて、徐々に水着のデザインは大胆になり、1946年にはレアールによって現代的なビキニが誕生しました。当初、ビキニの露出度の高さからアメリカでは一般的なビーチでの着用が禁止される一方で、徐々に公に着用されるようになりました。

日本では1950年代からビキニが輸入され、1959年に公開された映画『ビキニの裸女』でその姿が映し出されましたが、一般的に広まりを見せたのは1970年代になってからです。この時代に代表されるのがアグネス・ラムが登場したキャンペーンで、彼女のビキニ姿が多くの人々に印象を与えました。また、1960年代には「ビキニスタイルのお嬢さん」という楽曲もあり、ビキニは更に世間に広がりを見せました。

ビキニのスタイルと種類

ビキニはさまざまなデザインで分類されます。基本的な三角ビキニから、ホルターネック、レモンブラ、チューブトップなど、多様化したスタイルがあります。特に、三角ビキニは基本的なデザインで、どのような体型にも合いやすい特徴を持っています。

現代のデザインは多様で、マイクロビキニ、スカートニ、タンキニなどが流行し、特定のシチュエーションに合わせたスタイルも存在します。ビキニブリッジなどの用語も登場し、SNS上で広がりを見せました。

まとめ

ビキニはその誕生以来、時代とともに変化し、さまざまなデザインが生まれてきました。今日では、ビーチやプールで多くの女性に愛され、世界中で幅広く受け入れられています。ビキニは単なる水着ではなく、ファッションとしても多くのスタイルやデザインを楽しむことができる存在となっています。

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