ビクトリア・ビヤルエル

ビクトリア・エウヘニア・ビジャルエル：アルゼンチンの副大統領

ビクトリア・エウヘニア・ビジャルエル（Victoria Eugenia Villarruel、1975年4月13日 - ）は、アルゼンチンの政治家、弁護士であり、現在第38代副大統領を務めています。彼女は市民団体「テロリズム法学研究センター」の創設者としても知られています。

経歴

ブエノスアイレスで軍人一族の家庭に生まれ育ちました。祖父はフォークランド紛争に参戦、父もアルゼンチン海軍の高官という家系です。親族が「汚い戦争」の首謀者の一人であったことから、国家再編成プロセスを正当化する発言もしています。

ビジャルエルはブエノスアイレス大学法学部を卒業後、弁護士資格を取得。さらに、国立工科大学で都市警備技術の学士号も取得しています。2008年には、ワシントンD.C.にある国防総合大学ウィリアム・J・ペリー半球防衛研究センターでテロ対策に関するコースを受講しました。

2000年代前半にはラジオ番組の司会を務めた経験もあります。また、「アルゼンチン政治犯親族友人協会」の一員として、国家再編成プロセスで人道に対する罪で有罪判決を受けた人々の釈放を求め、最高裁判所前で抗議活動を行ってきました。

政治的立場と物議を醸す発言

2011年のオスロ自由フォーラムでの講演では、現代アルゼンチンの歴史はテロによって作られたと主張。モントネーロスがパレスチナ解放機構と協力してテロを起こしたと述べ、キルチネル政権がそれを隠蔽し、1970年代のテロリストを擁護していると非難しました。さらに、キルチネル政権がイランと共謀しているという非難も行っています。

ハビエル・ミレイ大統領の過激な発言と同様に、ビジャルエルも過去に「BTSは性病の名前みたい」といった嫌韓発言で物議を醸しました。彼女の言動は、国内外で議論を呼んでいます。

ハビエル・ミレイ大統領との関係

ビジャルエルはミレイ大統領の見解を概ね支持していますが、銃の合法化や臓器売買の合法化などの問題については反対の立場を取っています。2023年11月20日、ハビエル・ミレイの副大統領候補として当選し、現在に至ります。

ビクトリア・エウヘニア・ビジャルエルは、アルゼンチン政治において重要な役割を担う人物であり、その言動は常に注目を集めています。

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