ビスコ (ゲーム会社)

株式会社ビスコ（VISCO CORPORATION）

株式会社ビスコは、京都市中京区に本社を構えるゲーム会社であり、1982年に設立されました。最初は「ビデオシステム京都」という名称で活動を始め、1983年には法人化されて現在のビスコとなりました。代表取締役社長は秋山哲雄氏で、資本金は約1億9千4百万円、年商は約30億円に達しています。この会社は長い歴史の中で、多くの人気アーケードゲームを世に送り出してきました。

ビスコは、アーケードゲームの世界で注目されているメーカーでもあります。特に、営業力が不足するメーカーの作品をパブリッシャーとして市場に流通させる役割を果たしていました。さらに、セタやサミーと共同で「SSV基板」を開発したことで、技術的な側面でも進展を図っています。このプロジェクトは、セタがアルゼ傘下に入ったり、サミーがセガと経営統合したりすることで終了しましたが、当時の技術革新には大きな意味がありました。

しかし、ビスコは経営的な困難にも直面しました。1999年には、システム基板の不良在庫が経営を圧迫したことや、パートナー企業の不渡りによって和議を申し立てる事態に陥りました。それでも、ビスコはその後も事業を継続しましたが、2005年にリリースされた「クラウンマジック チェリーラッシュ」を最後に新作の発表は途絶えています。

主なタイトル

ビスコのゲームタイトルは多岐にわたります。アーケードゲームの分野では、1986年にリリースされた「パニックロード」や、1989年の「飛鳥&飛鳥」、さらに1990年の「阿修羅ブラスター」などが特に有名です。また、1992年には「ブロックカーニバル」や「アンドロデュノス」、1993年には「アースジョーカー」なども登場し、いずれも高い評価を受けています。

2000年代に入ってからも系列タイトルとして「婆裟羅シリーズ」や「クラウンマジックシリーズ」が展開され、2005年には「クラウンマジック チェリーラッシュ」がリリースされました。これらの作品は多くのプレイヤーに親しまれ、ビスコの代表的なタイトルとして記憶されています。

コンシューマゲーム

ビスコはアーケードゲームだけでなく、家庭用ゲーム機向けのタイトルも手がけています。1996年には「ドリフトアウト」をネオジオCD用にリリースし、1998年にはPlayStation向けに「雀じゃん恋しましょ」を発売しました。2000年には「恋こいしましょ」というタイトルをPlayStationでリリースしており、これらの作品は特にファンの間で人気を集めました。

まとめ

ビスコは、長い歴史を持ち、数々のヒットタイトルを生み出してきたゲーム会社です。経営上の課題を抱えながらも独自の路線を貫き、多様なジャンルのゲームを開発しています。公式ウェブサイトなどを通じて、今後の展開にも期待が寄せられています。

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