ビスティ

株式会社ビスティの概要

株式会社ビスティ（Bisty Co., Ltd.）は、日本に本拠を置く企画開発および製造企業で、主にパチンコ機とパチスロ機の開発を手掛けています。設立当初は、SANKYOが発売した台に似た製品を多くリリースしていましたが、1994年に登場した「フィーバールーセントDI」の成功をきっかけに独自の路線へと進化を遂げました。現在、ビスティはSANKYOグループの一員として、ゲーム性やデザインの革新を追求しています。

ビスティは、2004年に新しい企業名に変更されるまで、旧社名である大同のもとで活発に事業を展開しました。特に、ダイドー独自の筐体を備えた機種や、液晶を二台搭載した機種を通じて、他社との差別化を図ってきました。実際、現在も一部の機種には独自の筐体設計が採用されていますが、システム部分はSANKYO製のものと共通している点も多いです。

2000年には、これまで遅れをとっていたCR機市場へも参入し、以降も様々なパチンコ・パチスロ機を開発・製造してきました。例えば、1999年からはパチスロ機の製造も手掛け、SANKYOのキャラクターを使用した製品も生み出しています。特に、フィールズとの提携により、多くのタイアップ機を市場に送り出し、2004年の新基準機移行以降、その傾向はますます強まりました。

タイアップ機種が中心となり、タイアップのない機種は滅多に登場しない中、2007年に発売した「ビーチクラブ」が唯一の例とされています。このように、ビスティは市場のニーズを的確に捉えた独自の戦略で成長してきました。

沿革

ビスティの歴史は1983年に設立された株式会社大同にさかのぼります。大同はSANKYOの関連会社として、自社開発のパチンコ台を販売し、業界内での地位を確立しました。

1999年には、SANKYOグループとして初のパチスロ機「迷Q」を製造・発売し、そこでパチスロ市場への参入を果たしました。その後、2003年には株式会社フィールズと企画・販売の提携を結び、さらなる発展を目指しました。2004年、ダイドーから株式会社ビスティに社名を変更したことで、ブランドの方向性を一新しました。

パチンコ機とパチスロ機のラインナップ

ビスティの主なパチンコ機には、以下のような代表的な製品があります：

• - アルファローズ（1989年）
• - フィーバールーセントDI（1994年）
• - CRフィーバーペンタ（2000年、初のCR機）
• - CRフィーバー競馬王（2002年、業界初の2枚液晶搭載）など。これらの機種は、いずれもビスティの成長を支える重要な要素となりました。

また、パチスロ機に関しても「迷Q」（1999年）や「トップガン」（2001年、初の液晶搭載機）、さらに「フィーバーキングII」（2002年）など、数々の人気機種を発表しています。特に、液晶を活用したゲーム演出は市場のトレンドを先取りする形となり、パチスロ機の魅力を大いに引き立てました。

ビスティは、パチンコ・パチスロ業界において確固たる地位を築き上げており、その展開や革新は今後も注目を集めるでしょう。

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