ビッグコミックオリジナル

ビッグコミックオリジナル

『ビッグコミックオリジナル』は、小学館が1972年に創刊した男性向けの漫画雑誌です。月2回（毎月5日と20日）に発行されており、人気のある漫画雑誌の一つです。2018年の時点での発行部数は49万部を誇ります。

創刊の背景

『ビッグコミックオリジナル』は、もともと『ビッグコミック』の増刊号としてスタートしました。その名も「ビッグコミックオリジナル号」として、1972年に初めて刊行され、1974年には独立した雑誌として創刊されました。創刊者の小西湧之助は、当時『ビッグコミック』の読者層よりも少し年齢の若い「1歳半上の読者」をターゲットにしており、それによってベテラン作家との差別化を図るべく、若手の漫画家によるエンターテインメント性の高い作品を掲載することに力を入れました。

特徴的な連載作品

『ビッグコミックオリジナル』には、40年以上にわたり続いている『釣りバカ日誌』や『三丁目の夕日』をはじめとした長寿作品が多く掲載されています。また、初期から連載している漫画には、楳図かずおの『烈願鬼』、バロン吉元の『どん亀野郎』、横山光輝の『ウイグル無頼』などがあり、後にジョージ秋山の『浮浪雲』や西岸良平の『あぶさん』なども登場し、長年にわたって人気を維持しています。

現在の連載作品とその多様性

2024年17号には、多彩な連載作品が並んでいます。例えば、看護助手のナナを描く「看護助手のナナちゃん」（野村知紗）や、安倍夜郎の「深夜食堂」、弘兼憲史の「黄昏流星群」、水島新司の「釣りバカ日誌」などがあります。また、デジタル版も2016年から配信が開始され、デジタルならではの進化した漫画の楽しみ方も提供しています。

編集部と主催賞

編集部は常に新しい作品を取り入れる一方で、2013年には「オリジナル新作賞」という新人マンガ賞も創設しており、若手作家にとっての登竜門ともなっています。また、これまでに発表された作品データが40周年を迎える際に特集され、連載されていた全作品が紹介されています。

まとめ

『ビッグコミックオリジナル』は、その創刊以来、多くの人気作品を生み出してきた実績を有しています。また、40年以上の間に多数の作家の活躍を見守り、漫画市場における重要な存在として親しまれています。読者に多様なエンターテインメント体験を提供し続け、これからもさらなる成長が期待される雑誌です。

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