ビッグホーン郡 (ワイオミング州)

ビッグホーン郡

ワイオミング州北部に位置するビッグホーン郡（Big Horn County）は、アメリカ合衆国を構成する郡の一つです。その行政の中心はベースン町に置かれています。この郡は1896年に正式に設立されました。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局のデータによれば、ビッグホーン郡の総面積は8,182平方キロメートル（約3,159平方マイル）に及びます。この広大な面積のうち、約8,125平方キロメートル（約3,137平方マイル）が陸地で構成されており、残りの約57平方キロメートル（約22平方マイル）が湖沼などの水域となっています。総面積に占める水域の割合は約0.70パーセントです。

地理的に、ビッグホーン郡は複数の郡と境界を接しています。具体的には、北東にモンタナ州のビッグホーン郡、東にシェリダン郡、南東にジョンソン郡、南にワシャキー郡、西にパーク郡、そして北西にはモンタナ州のカーボン郡が位置しています。郡内には豊かな自然が広がり、ビッグホーン・キャニオン国立レクリエーション地域やビッグホーン国有林といった国立保護区の一部が含まれています。

人口動態

2000年の国勢調査のデータによると、当時のビッグホーン郡の人口は11,461人でした。人口密度は1平方キロメートルあたり約1人（1平方マイルあたり約4人）と非常に低く、総住居数は5,105軒で、これは1平方キロメートルあたり約1軒（1平方マイルあたり約2軒）の密度に相当します。

人種構成を見ると、白人が全体の94.03%を占めており、アフリカン・アメリカンが0.11%、先住民が0.75%、アジア系が0.21%、太平洋諸島系が0.07%、その他の人種が3.37%、そして混血が1.46%でした。また、人口の6.17%はヒスパニックまたはラテン系の人々でした。祖先をたどると、ドイツ系が23.0%、イングランド系が21.4%、アメリカ系が8.1%、アイルランド系が8.0%という割合になっています。

世帯状況においては、全4,312世帯のうち、32.50%が18歳未満の子供と共に暮らしており、61.00%が夫婦から成る世帯でした。また、6.80%が未婚の女性を世帯主とする世帯、28.40%が家族以外の同居人を含む世帯です。一人暮らしの居住者がいる世帯は25.00%で、そのうち11.90%は65歳以上の単独居住者でした。一世帯あたりの平均人数は2.60人、家族単位では3.13人です。

年齢分布では、人口の28.70%が18歳未満の未成年、7.30%が18歳から24歳、22.60%が25歳から44歳、24.60%が45歳から64歳、そして16.80%が65歳以上でした。住民の年齢の中央値は39歳です。男女比を見ると、女性100人に対して男性が100.20人でしたが、18歳以上の層では女性100人に対して男性が97.10人でした。

経済状況に関しては、2000年時点での世帯の平均年収は32,682米ドル、家族単位での平均年収は38,237米ドルでした。男性の平均年収は30,843米ドルに対し、女性は19,489米ドルです。一人当たりの平均年収は15,086米ドルでした。郡全体の人口のうち14.10%、家族に限ると10.20%が貧困線以下の生活を送っており、特に18歳未満の19.20%、65歳以上の10.00%が貧困層に該当しました。

主な集落

ビッグホーン郡には、いくつかの町やコミュニティが点在しています。郡庁所在地のベースンのほか、バーリントン、バイロン、コウリー、ディーヴァー、フラニー、グレイブル、ラヴェル、マンダーソンといった「町」に指定された地域があります。また、アメリカ合衆国国勢調査指定地域（CDP）としては、ハイアットヴィルとメドウ・ラーク・レイクが存在します。これらの他に、エンブレム、オットー、シェルなどの地域もあります。

教育

ビッグホーン郡の教育は、郡全体で四つの学区によって管轄されています。これらの学区、すなわちビッグホーン郡第1学区から第4学区が、郡内の公教育サービスを提供しています。

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