ビデオ (GNOME)

ビデオ（旧称Totem）は、Linux、Solaris、BSD、UNIXおよびUNIX互換環境で利用可能な、自由でオープンソースのメディアプレーヤーです。GNOMEデスクトップ環境の標準メディアプレーヤーとして、その安定性と機能性から広く利用されています。

概要

ビデオは、メディア再生バックエンドにGStreamerを、そしてXineライブラリを採用しています。これにより、GNOME環境との親和性を高め、多様なメディアフォーマットに対応しています。その普及のきっかけは、Mandriva Linuxでのデフォルトメディアプレーヤーとしての採用にあります。2005年3月にリリースされたGNOME 2.10からは、GNOMEプロジェクトの公式コンポーネントとなりました。現在では、多くのLinuxディストリビューションでデフォルトのメディアプレーヤーとしてプリインストールされています。

ビデオは、DVD、VCD、CDの再生はもちろんのこと、視覚エフェクト、CDDBによる楽曲情報の取得、解像度変更可能なTV出力、LIRC（Linux Infrared Remote Control）によるリモートコントロール、Xineramaを利用したフルスクリーンモード/デュアルヘッド/ビューポートサポートなど、多岐にわたる機能を備えています。さらに、4.0/4.1/5.0/5.1チャンネルサラウンドおよびAC3パススルー出力にも対応しており、高品質なオーディオ体験を提供します。

インターフェース面では、シーク操作、音量調整、ドラッグアンドドロップによるプレイリスト編集といった操作性が優れています。また、繰り返し再生、シャッフル再生、プレイリストの保存といった機能も充実しており、特に音楽プレーヤーとしての機能に優れています。

Mozillaプラグイン

ビデオの特筆すべき点として、Mozillaブラウザ向けのプラグインが提供されていることが挙げられます。ビデオが標準のメディアプレーヤーとして採用されているディストリビューションでは、このプラグインも通常インストールされています。そのため、追加のソフトウェアインストールなしに、ブラウザ上でストリーミング再生が可能です。

その他の特徴

• - 幅広い動画・音声フォーマットに対応
• - 高度な再生制御機能
• - シンプルで直感的なユーザーインターフェース
• - 高度なオーディオ出力設定
• - ブラウザとの連携

これらの特徴から、ビデオはLinux環境における標準的なメディアプレーヤーとして、多くのユーザーに支持されています。その汎用性と使いやすさは、様々なメディアコンテンツを楽しむ上で欠かせないツールとなっています。

関連項目

• - オープンソースのメディアプレーヤー

外部リンク

• - ビデオ 公式サイト（英語）

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