ビューティフル・エネルギー

甲斐バンドの14枚目のシングルとして1980年3月20日にリリースされた「ビューティフル・エネルギー」は、オリコンチャートで最高9位を獲得し、その美しいメロディと印象的な歌詞で多くの音楽ファンを魅了しました。この楽曲は、カネボウ化粧品のCMソングとしても使用され、幅広い層に認知されるきっかけとなりました。

このシングルの特筆すべき点は、A面曲「ビューティフル・エネルギー」のボーカルを、ドラムスの松藤英男が担当していることです。甲斐バンドの楽曲において、甲斐よしひろ以外のメンバーがメインボーカルを務めるのは珍しく、この楽曲の独自性を際立たせています。楽曲の作曲も松藤英男が手がけており、彼の音楽的な才能が光る一曲となっています。編曲は甲斐バンドと椎名和夫が共同で行い、楽曲の完成度を高めています。

「ビューティフル・エネルギー」は、アルバム『マイ・ジェネレーション』の発売後にリリースされたシングルであり、両面ともアルバムには収録されていません。しかし、1999年にリリースされた甲斐よしひろのベストアルバム「HIGHWAY 25」には、甲斐よしひろのボーカルによる「ビューティフル・エネルギー」が収録されており、新たな魅力を放っています。

シングルの収録曲は以下の通りです。

1. ビューティフル・エネルギー
作詞：甲斐よしひろ、作曲：松藤英男、編曲：甲斐バンド・椎名和夫
2. 荒馬
作詞：甲斐よしひろ、作曲：甲斐よしひろ、編曲：甲斐バンド

B面曲の「荒馬」は、甲斐よしひろが作詞・作曲を手がけており、甲斐バンドらしい力強いロックナンバーとなっています。この楽曲もまた、ファンからの人気が高い楽曲です。

「ビューティフル・エネルギー」は、1980年代の音楽シーンを彩った楽曲の一つとして、現在も多くの人々に愛され続けています。カネボウ化粧品のCMに萩原佐代子が出演していたこともあり、映像と音楽の融合によって、楽曲のイメージがより一層鮮明に記憶されていると言えるでしょう。

この楽曲は、甲斐バンドの音楽的多様性と、メンバーそれぞれの才能が結集した結果生まれた、まさに「ビューティフル」なエネルギーに満ち溢れた作品です。

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