ビューティーパーラー

ビューティーパーラーの競走馬としての軌跡

ビューティーパーラー（Beauty Parlour）は、フランスにおいて非常に優れた成績を残した競走馬です。特に、2012年にプール・デッセ・デ・プーリッシュ（フランス1000ギニー）とグロット賞での勝利は、ディープインパクト産駒として初となる日本国外でのG1制覇として多くの注目を集めました。

誕生と初期の経歴

ビューティーパーラーは母・Bastetのもと、白老ファームで誕生しました。Bastetは2007年と2008年の2年にわたり、名馬ディープインパクトとの交配を経て、本馬を出産しました。Bastetはその後イギリスに移され、ビューティーパーラーもここで育成されました。

2011年、フランスのエリー・ルルーシュ調教師に託されたビューティーパーラーは、サンクルー競馬場でのアレダムール賞にて、クリストフ・スミヨンを鞍上に迎えデビューしました。そのレースでは後続に8馬身差をつける圧勝を果たし、次のエスメラルダ賞でも3馬身半の差で勝利し、デビューから2連勝を飾りました。

G3からG1へ

2012年には、G3のグロット賞に出走。このレースでも4馬身半の差をつけて勝利し、ディープインパクト産駒として初となる海外重賞制覇を達成しました。続くプール・デッセ・デ・プーリッシュでは、1番人気として出走し、最後に1馬身差で勝利し、デビューから4連勝でG1初勝利を手に入れました。この時点で、ディープインパクト産駒として初めての海外G1制覇の偉業も達成したのです。

しかし、次走のディアヌ賞（フランスオークス）では、道中3番手を維持しつつも、最後にヴァリラに差されて2着に終わりました。ルルーシュ調教師は、「能力のあるペースメーカーが必要だった」と分析しました。

イギリスへと移籍

その後、2012年7月にはイギリスのヘンリー・セシル厩舎に移籍。その移籍後最初のレース、サンチャリオットステークスでは、スタートでの不利により7着と振るわなかったものの、次第に力を発揮することが期待されました。しかし、2013年5月26日のイスパーン賞で6着となり、その後は現役を引退し繁殖牝馬となる決断が下されました。

繁殖牝馬としての活動

ビューティーパーラーの2番仔、Blowout（ブローアウト）は、2021年にファーストレディステークスで優勝するなど、母の血を引く存在として新たな成功を収めました。競走馬としての優れた成績は、次世代にも引き継がれることでしょう。

血統とその影響

ビューティーパーラーはその血統にも注目です。全兄のBarocciはオムニウム2世賞（Listed）での勝者であり、2代母Benedictionの産駒にはオセアニアで活躍したマイトアンドパワーや、G3勝ち馬のマターオブオナーがいます。また、Benedictionの孫には香港G1を2勝したラッキーオーナーズが、曾孫にはオセアニアG1で4勝したモシーンがいます。

ビューティーパーラーの競走成績及びその影響は、彼女自身だけでなく、次世代の競走馬にも大きな影響を与えていくことでしょう。

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