ビリー・ハミルトン

ビリー・ハミルトンのプロフィールと功績

ビリー・ハミルトンは、1866年2月15日にニュージャージー州ニューアークで誕生しました。彼は1890年代に活躍したプロ野球選手で、主に外野手として知られています。右投げ左打ちのスタイルを持ち、ニックネームは「スライディング・ビリー」です。彼はルー・ブロックやリッキー・ヘンダーソンに先立って、メジャーリーグにおいて通算盗塁数の記録を保持していました。

キャリアの始まりと経歴

ハミルトンは1888年、ニューイングランドのウースター球団からアメリカン・アソシエーションのカンザスシティ・カウボーイズにトレードされ、そこでメジャーリーグデビューを果たしました。彼はデビュー翌年の1889年には打率3割以上を記録し、111盗塁と共にその名を広めました。1890年にはフィラデルフィア・フィリーズに金銭トレードで移籍し、そこでも素晴らしいパフォーマンスを見せました。この年を含め、彼は3年連続で100盗塁以上を達成。特に1891年は、179安打、141得点、102四球を記録し、リーグ最多安打と得点、首位打者に輝くなど、圧倒的な成績を残しました。

盗塁王と首位打者

ハミルトンは、そのスピードと卓越したバッティング技術により、盗塁王を5回獲得しています。また、1893年には82試合しか出場しなかったにもかかわらず、打率.380で再び首位打者に選ばれました。さらに1894年には、220安打を放ち打率4割超え、四球数128を記録し、再度リーグトップを達成しました。この年は、得点188を上回る198得点を記録しており、これは現在もメジャーリーグのシーズン最多得点として語り継がれています。

後期のキャリアと引退

1896年にボストン・ビーンイーターズに移籍したハミルトンは、ここでも150得点以上を記録するなどの活躍を続けましたが、1899年シーズン以降は年齢からか走力が衰え、以前のようには行かなくなりました。1901年に現役を引退した後、彼は通算成績において、得点数が試合数を上回った数少ない選手の一人として記録に残りました。

晩年及び殿堂入り

ハミルトンは1940年にマサチューセッツ州で他界しましたが、1961年にはベテランズ委員会によってアメリカ野球殿堂に選出され、その功績は今も忘れ去られることはありません。彼の残した成績、特に通算914盗塁は、歴代でも3位に位置し、出塁率は.455で4位となっています。また、単一試合での最多盗塁記録である7盗塁を1894年に達成したことも、彼の輝かしい歴史の一部です。

ビリー・ハミルトンの功績は、野球界での彼の地位を確固たるものにしています。彼のスピードと卓越した能力は、今後も多くの選手に影響を与え続けるでしょう。

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