ビリー・ブランクス

ビリー・ブランクス：タエ・ボーの創始者、その軌跡と日本との繋がり

ウィリアム・ウェイン・"ビリー"・ブランクス（William Wayne "Billy" Blanks）は、1955年9月1日、アメリカ合衆国ペンシルベニア州に生まれました。エアロビクスインストラクター、格闘家、そして俳優として多彩な才能を発揮し、独自のトレーニングメソッド「タエ・ボー」(Tae Bo)を考案しました。日本においては、エクササイズDVDソフト『ビリーズブートキャンプ』で社会現象を巻き起こし、「ビリー隊長」の愛称で親しまれました。現在は大阪府茨木市に在住し、ロサンゼルスでもジムを経営しています。

プロフィール：格闘家からフィットネス界のカリスマへ

1955年、ペンシルベニア州エリーで15人兄弟の三男として生まれたビリー・ブランクスは、11歳から格闘技の研究を始め、空手世界チャンピオンに7度輝き、テコンドー8段を取得するなど、7種類の武術で黒帯を取得しました。1980年代にはアメリカアマチュア空手チームの一員として活躍し、アメリカ空手の殿堂であるアスリート・オブ・ザ・イヤーに選出されました。また、俳優としてのキャリアもスタートさせ、テレビドラマ「ER緊急救命室」などにも出演しています。

私生活では、2008年に最初の妻と離婚し、2人の子供がいます。娘のシェリーは「ビリーズブートキャンプ」に出演し、ビリーと共に来日も果たしました。2009年には、通訳をしていた14歳年下の日本人女性と再婚し、長女が誕生しています。

タエ・ボー：格闘技とフィットネスの融合

1980年代後半、マサチューセッツ州クインシーで空手道場を開いていた頃、ビリーはムエタイや空手、テコンドーの型を基にタエ・ボー・トレーニングを考案しました。「タエ・ボー」という名前は、テコンドーとボクシングを組み合わせたものです。彼はロサンゼルスに自身のフィットネスセンターを開設し、ポーラ・アブドゥルなどの著名人を顧客に持つことに成功し、タエ・ボーの人気は急速に拡大しました。

ビリーズブートキャンプ：日本での社会現象

陸軍の練兵軍曹としての経験を生かし、ビリーは「ビリーズブートキャンプ」を発案し、アメリカ国内で紹介しました。その後、日本にも紹介され、2006年7月の日本語字幕版発売以来、爆発的な人気を博しました。DVDは売れ続け、ネットコミュニティ上では社会現象となりました。ショップジャパンのCMで使われた「最強の51歳」というニックネームも広く知られています。

ビリーと日本：深い絆

ビリー・ブランクスは日本との関わりも深く、2007年6月にはプロモーションのため来日し、各種メディアに出演しました。相撲好きを公言し、九重部屋の朝稽古を見学したこともあります。一時大阪府茨木市に住んでいましたが、後に箕面市に近い茨木市域に住んでいると語っています。2012年には、FUNKY MONKEY BABYSのシングル『LIFE IS A PARTY』のジャケットに起用され、MVにも出演しました。

PT24/7：日本人向けエクササイズの開発

ビリーは、ブートキャンプが日本で人気を博した後、アメリカンスタイルのエクササイズが日本人に合わないと考え、日本人にも好まれるエクササイズとしてPT24/7を発案しました。特徴的な専用グローブは、大阪の箕面の竹林でのトレーニング中に思いついたとされています。

多彩な才能：俳優、歌手としても活躍

ビリー・ブランクスは、格闘家、フィットネスインストラクターとしての活動に加え、俳優としても多くの映画やテレビドラマに出演しています。また、歌手としても活動し、「Team Bootcamp featuring Commander Billy」名義でCDをリリースしています。

失読症であることを公表しているビリーですが、そのハンディキャップを乗り越え、世界的な成功を収めました。日本での販売権を持つオークローンマーケティングの社長とは武道経験者同士として親交が深く、公私にわたり良好な関係を築いています。

ビリー・ブランクスは、その情熱と才能で、フィットネス界に多大な影響を与え続けています。

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