ビリー・ポールツ

ウィリアム・エドワード・"ビリー"・ポールツは、ABAとNBAで活躍したアメリカの元プロバスケットボール選手です。211cmの長身を活かし、センターとして存在感を発揮しました。

セント・ジョーンズ大学からABAへ

ニュージャージー州出身のポールツは、セント・ジョーンズ大学で最終学年に平均15.8得点14.4リバウンドを記録。1970年のNBAドラフトでサンディエゴ・ロケッツから指名を受けるも、ABAのニューヨーク・ネッツに入団しました。

ABAでの活躍

ネッツではルーキーイヤーから4年連続で平均ダブルダブルを達成。3年目の1972-73シーズンには、平均16.7得点12.5リバウンドと自己最高の成績を残し、オールスターにも選出されました。翌1973-74シーズンには、ジュリアス・アービングらと共にネッツを初優勝に導きました。1974-75シーズンにもオールスターに出場し、シーズン終了後にサンアントニオ・スパーズへ移籍。

スパーズ移籍1年目の1975-76シーズンには、平均16.5得点10.4リバウンド3.0ブロックでブロック王を獲得。ABA通算5,406リバウンドはリーグ史上7位、751ブロックは同3位という記録を打ち立てました。

NBAへ

ABAとNBAの合併に伴い、ポールツはスパーズの一員としてNBAへ移籍。ジョージ・ガービンやラリー・ケノンと共にチームの主力として活躍しました。1980年にはヒューストン・ロケッツへ移籍し、翌年ファイナルに進出するもボストン・セルティックスに敗れています。その後、スパーズ、アトランタ・ホークス、ユタ・ジャズを渡り歩き、1985年に現役を引退しました。

記録と遺産

ABAとNBAを合算した通算成績は、1,124試合出場で13,099得点8,959リバウンド1,457ブロック（平均11.7得点8.0リバウンド1.5ブロック）です。ネッツとスパーズの両球団で、通算リバウンド及びブロック数のトップ10にランクインしています。

ポールツは、ABAとNBAの両リーグで実績を残した偉大なセンターであり、特にABAでの活躍は特筆に値します。彼の貢献は、ニューヨーク・ネッツとサンアントニオ・スパーズの歴史に深く刻まれています。

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