ビル・カートライト

ビル・カートライト：ブルズ王朝を支えたセンター、その輝かしいキャリア

ジェームズ・ウィリアム・"ビル"・カートライト（James William "Bill" Cartwright、1957年6月30日生まれ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ローダイ出身の元プロバスケットボール選手であり、元指導者です。ポジションはセンター。

NBAでの輝かしいキャリア

カートライトはサンフランシスコ大学を経て、1979年のNBAドラフトでニューヨーク・ニックスから1巡目3位で指名を受け、プロのキャリアをスタートさせました。ニックスでの最初の2年間は、1試合平均20得点を記録し、オールスターにも出場するなど、華々しい活躍を見せました。しかし、左足の怪我を負ってからは、控えとしての役割を担うようになります。パトリック・ユーイングの入団後、出場時間はさらに減少しました。

1988年6月27日、カートライトはチャールズ・オークリーとのトレードでシカゴ・ブルズに移籍しました。当時のブルズには、マイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、ホーレス・グラントといったスター選手が在籍しており、チームはサイズのあるセンターを必要としていました。カートライトの加入後、ブルズは宿敵デトロイト・ピストンズを打ち破り、1991年に初のNBA制覇を成し遂げました。その後、1992年、1993年にも優勝し、3連覇を達成しました。

カートライトの独特なシュートフォームは、キャッチしてからボールをぐるっと回しながらリリースするもので、決して洗練されたものではありませんでした。しかし、ジョーダンやピッペンが相手のマークを引きつけ、オープンの状態になったカートライトにシュートを打たせるという戦術は、ブルズにとって貴重な得点パターンとなりました。マイケル・ジョーダンが引退した翌シーズンの1994年、ブルズはプレーオフでニックスに敗れました。1994年、カートライトはシアトル・スーパーソニックスと契約しましたが、29試合に出場した後、現役を引退しました。

コーチとしての手腕

引退後、カートライトはフィル・ジャクソンの下でブルズのアシスタントコーチを務め、2001年にはヘッドコーチに昇格しました。その後、2004年にはニュージャージー・ネッツ、2008年にはフェニックス・サンズでアシスタントコーチを歴任しました。

2013年1月、カートライトは日本プロバスケットボールリーグ（bjリーグ）の大阪エヴェッサのヘッドコーチに就任しました。就任時、チームは10チーム中9位でしたが、カートライトはチームを10連勝に導き、7位に浮上させました。しかし、同シーズン限りで退任しました。

ビル・カートライトは、選手として、そしてコーチとして、バスケットボール界に大きな足跡を残しました。彼のブルズでの3連覇への貢献、そして日本での挑戦は、多くのファンに記憶されています。

個人成績

NBA
レギュラーシーズン
プレーオフ
ヘッドコーチ成績
NBA
bjリーグ

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