ビル・フリーハン

ウィリアム・アシュリー・フリーハン：デトロイトを代表する名捕手

ウィリアム・アシュリー・フリーハン（William Ashley Freehan、1941年11月29日 - 2021年8月19日）は、ミシガン州デトロイト出身の元プロ野球選手。右投右打の捕手として、主にデトロイト・タイガースで活躍しました。

タイガース一筋のプロ野球人生

1961年、フリーハンは10万ドルの契約金で地元のデトロイト・タイガースに入団。同年中にメジャーデビューを果たし、1963年からは正捕手としてチームを支えました。1964年には打率.300、18本塁打、80打点という好成績を収め、オールスターに初選出。その後、1973年まで10年連続で選出され、1975年にも選ばれるなど、通算11回のオールスター出場を果たしました。

卓越した守備力と勝負強い打撃

フリーハンの最大の魅力は、その卓越した守備力でした。最多刺殺を6回記録し、ゴールドグラブ賞も5度受賞。強肩と巧みなキャッチングで、タイガースの投手陣を支えました。また、打撃においても勝負強さを発揮し、1968年には自己最多の25本塁打（アメリカンリーグ5位）、84打点を記録。チームの優勝に大きく貢献し、MVP投票では2位に入りました。通算200本塁打は、ホームとロードでそれぞれ100本ずつという珍しい記録となっています。また、死球の多さも特徴で、1968年には24回もデッドボールを受けました。

引退後も野球界に貢献

現役引退後は、シアトル・マリナーズの球団専属解説者として活躍。その後は、母校であるミシガン大学野球部の監督を務め、後進の育成に尽力しました。

プレースタイル

フリーハンは、卓越した守備力と勝負強い打撃を兼ね備えた、まさに球界を代表する捕手でした。特に、投手陣を巧みにリードする頭脳的なプレーは高く評価され、多くのファンを魅了しました。また、常に全力プレーを心掛ける姿勢は、チームメイトからも信頼されていました。

受賞歴

ゴールドグラブ賞：5回（1965年 - 1969年）
MLBオールスターゲーム選出：11回（1964年 - 1973年、1975年）

背番号

19（1961年）
11（1963年 - 1976年）

ウィリアム・フリーハンは、デトロイト・タイガースの黄金時代を支えた、記憶に残る名捕手として、ファンの心に深く刻まれています。

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