ビル・マケシュニー

ウィリアム・ボイド・マケシュニー：知将と謳われた名監督

ウィリアム・ボイド・"ビル"・マケシュニー（1886年8月7日 - 1965年10月29日）は、20世紀初頭にメジャーリーグで選手、そして監督として名を馳せた人物です。彼の愛称"Deacon"は、教会合唱隊に参加していたことに由来します。

選手としてのキャリア

1907年、マケシュニーはピッツバーグ・パイレーツに入団。内野手として、特に三塁手として堅実な守備を誇りました。1914年にはフェデラル・リーグのインディアナポリスで打率.304、173安打、47盗塁、107得点と目覚ましい成績を収め、チームをリーグ制覇に導きました。その後、フェデラル・リーグ解体後はジャイアンツ、レッズを経て、再びパイレーツに復帰し、1920年まで現役を続けました。

監督としての手腕

マケシュニーの真価が発揮されたのは、監督としてでした。1922年、パイレーツの監督に就任すると、投手力と守備力を重視したチームを作り上げ、1925年にはワールドシリーズを制覇。さらに、カージナルス、ブレーブス、レッズの監督を歴任し、レッズ時代には2度のリーグ優勝を果たしました。ナショナルリーグの3球団をリーグ優勝に導いた唯一の監督として、その名は球史に刻まれています。

プレースタイル

マケシュニーは、その緻密な戦略と選手育成手腕で知られていました。守備を重視した堅実な野球を展開し、チームを勝利に導きました。また、選手としても内野の複数のポジションをこなすユーティリティ性も持ち合わせていました。

殿堂入り

1946年までレッズの監督を務めた後も、内野コーチとしてメジャーリーグに関わり続け、その野球への情熱を燃やし続けました。その長年の功績が認められ、1962年にアメリカ野球殿堂入りを果たしました。

晩年

1965年、マケシュニーはフロリダ州ブレイデントンでその生涯を閉じました。しかし、彼の残した功績は色褪せることなく、今もなお野球ファンに語り継がれています。

獲得タイトル・記録

犠打数リーグ最多：1914年
補殺数（三塁手）リーグ最多：1914年
* 併殺数（三塁手）リーグ最多：1914年


ウィリアム・ボイド・マケシュニーは、選手として、そして監督として、メジャーリーグに多大な貢献をした偉大な人物でした。

もう一度検索