ビンゴカンタ

ビンゴカンタ

ビンゴカンタ（Bingo Kanta、1980年4月5日－1986年8月24日）は、日本の競走馬として際立つ存在感を持っていた。良血統で、叔父には皐月賞馬のビンゴガルー、従妹には桜花賞馬のアラホウトクがいる血筋を引いていた。彼は三冠馬ミスターシービーと同じ世代に属し、クラシックレースでの成績も優秀だったが、重賞を勝つことは叶わなかった。

戦績

3歳時（1982年）

ビンゴカンタは1982年8月に新潟で新馬戦に出走。美浦の鈴木清厩舎からデビューし、大崎昭一の騎乗で3着と好成績を残した。続けてほかの新馬戦でも同様の結果を続けたが、9月の中山で岡部幸雄騎手を迎え、初勝利を挙げる。この後、彼はりんどう賞での4着、一躍名を馳せたいちょう特別でコースレコードを記録しオープン戦も制覇し、秋シーズンで3勝を重ねた。しかし、そのシーズンがビンゴカンタにとって最後の勝利となった。

4歳時（1983年）

1983年、春の弥生賞では7着に沈むが、皐月賞で4着の好走を見せる。さらに日本ダービーでも3着を獲得し、秋にはオールカマーや菊花賞で連続して2着に入賞。特に菊花賞ではミスターシービーが勝利し、彼のレースは注目を集めたが、年末の有馬記念では期待を裏切り、12着と大敗を喫した。

5歳時（1984年）

この年からJRAはグレード制を導入し、ビンゴカンタはGⅡに格上げされたアメリカジョッキークラブカップで3着。その後の中山記念でも1番人気に推されながらもまた3着に留まる。秋のオールカマーでは休養明けにより8着、府中ステークスでも3着と成績が続かず、この年は5戦して未勝利に終わる。

6歳時（1985年）

1985年は中山記念からスタートし、増沢末夫騎手とのコンビで挑むものの5着。夏には関屋記念で再び未勝利に終わり、その後オールカマーでも6着。成績不振から1400万下に降格し、トパーズステークスでは出走取消となった。この年も3戦を戦ったものの勝利は得られなかった。

7歳時（1986年）

1986年の復帰戦は水無月賞だったが、約3年半のブランクを経て7着に終わる。続くレースでも勝てず、8月には新潟記念で骨折をし、競走を中止することに。最終的に安楽死となり、通算成績は26戦3勝という悲運の競走馬として幕を閉じた。

主な成績

• - 1983年：2着 - 菊花賞、オールカマー、3着 - 東京優駿
• - 1984年：3着 - アメリカジョッキークラブカップ、中山記念、府中ステークス

ビンゴカンタは長い競走人生を送り、クラシックレースで活躍しながらも、重賞を勝てなかったことが彼の宿命であった。彼の存在は、競馬界で語り継がれることとなる。

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