ビンゴガルー

ビンゴガルー

ビンゴガルーは、日本の競走馬であり、その輝かしい成績で多くの競馬ファンの記憶に刻まれています。彼の主な勝ち鞍には、皐月賞、朝日杯3歳ステークス、セントライト記念、そして京王杯オータムハンデが含まれます。1978年には優駿賞で最優秀3歳牡馬に選ばれ、戦歴の中でその実力を証明しました。主戦騎手は小島太でした。

その勝負服は赤と白で十字の襷をデザインしたもので、青い袖が特徴的です。また、彼のメンコには美しいハート型の流星があしらわれており、視覚的にも注目される存在でした。

戦績

3歳時

1978年8月、ビンゴガルーは札幌競馬場でデビューを果たしました。最初のレースでは、彼は2着に2馬身半の差をつけて勝利を収めましたが、その際、外ラチに突っ込むなど、気性面に懸念を残しました。その後、札幌でのダート戦では勝ちきれなかったものの、芝に変わったコース一変後は自己条件特別やオープン戦で連勝を重ねました。

次に挑んだ朝日杯3歳ステークスでは、外国産馬ケンタッキーフェアが注目を集める中、6番人気ながら後方からのコース取りを活かし、直線で見事な末脚を発揮し、サクラアケボノを追い越して勝利を果たしました。これにより、翌年のクラシック戦での期待が高まりました。

4歳時

1979年には、年明けから何度もレースに挑戦しましたが、全てリキアイオーに敗れ、3連敗を喫します。しかし皐月賞では、3番人気ながら中団からの脚をため、直線でリキアイオーを捉え、カツラノハイセイコを4分の3馬身抑えて優勝を果たしました。その後の東京優駿では、馬群をうまくさばけず4着に終わりますが、秋には京王杯オータムハンデで勝利を収め、セントライト記念でも好走します。

菊花賞では、カツラノハイセイコの欠場もあり、単枠指定を受けてユニークな期待を背負いますが、早仕掛けとなり、結局ハシハーミットに4馬身差をつけられ3着に終わります。彼の騎手である小島は、この年も菊花賞を逃してしまいます。

有馬記念では、小島が同馬に騎乗せず、中野栄治が代役を務めるも、レース中に種子骨骨折を発症し、競走を中止しました。この際、オーナーの尽力により、薬殺処分ではなく治療され、奇跡的に回復を果たしましたが、その後引退し、種牡馬入りが決まります。

引退後

ビンゴガルーは1981年から新冠町農協畜産センターで種牡馬として活躍を続けました。彼の初年度産駒であるビンゴアルファが1984年に初勝利を挙げ、続く産駒たちも多くのレースで好成績を収めています。特に1985年生まれのホロトマイケルは北斗杯や王冠賞というタイトルを獲得し、1986年のホウヨウファイナルもエリザベス女王杯で健闘しました。

残念ながら、1987年には小腸捻転のため12歳で亡くなってしまいます。彼の墓は新冠町農協畜産センターに設置され、その後優駿メモリアルパークに改葬されました。

競走成績

1978年：7戦4勝 (朝日杯3歳ステークス)
1979年：9戦3勝 (皐月賞、セントライト記念、京王杯オータムハンデ)
2着 - 東京4歳ステークス
3着 - 菊花賞
4着 - 東京優駿

ビンゴガルーの全姉、ビンゴモレロの仔には桜花賞馬のアラホウトクがいるなど、著名な血統も有しています。彼の息跡は現在も競馬界で語り継がれています。

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