ビースト・イン・ブラック

ビースト・イン・ブラック (BEAST IN BLACK)

ビースト・イン・ブラックは、フィンランドに拠点を置くパワーメタルバンドで、2015年に元バトル・ビーストのギタリスト、アントン・カバネンによって設立されました。このバンドは、メタル音楽界での彼の影響力と、三浦建太郎の漫画『ベルセルク』からの強い影響が特徴的です。アントン自身がこの漫画の大ファンであり、楽曲や歌詞にはそのテーマが色濃く反映されています。

経歴

ビースト・イン・ブラックは、2015年にアントンがバトル・ビーストを脱退したのをきっかけに結成されました。彼は旧友であり、元U.D.O.のギタリストであるカスペリ・ヘイッキネン、元ブリュミルのドラマー・サミ・ハンニネン、元ウィズダムのベーシスト・マテ・モルナール、そして元ウォードラムのボーカリスト・ヤニス・パパドプロスとともに新たな道を歩み始めました。設立同年の11月13日にはナイトウィッシュのサポートとして初のショウを行い、その名が広まりました。

2016年の7月には「トゥスカ・フェスティバル」に出演し、さらなる知名度を上げました。翌年の11月にはレコードレーベル「ニュークリア・ブラスト」と契約し、1枚目のアルバム『バーサーカー』をリリースします。このアルバムは母国フィンランドで7位を記録し、彼らの音楽が広く受け入れられるきっかけとなりました。

2018年2月にはドラマーのサミ・ハンニネンが脱退し、その後任としてアッテ・パロカンガスが加入。彼らは同年の5月に「SUOMI FEAST 2018」で来日公演を行い、現地のファンとの交流を深めました。

2019年2月には2枚目のアルバム『フロム・ヘル・ウィズ・ラヴ』を発表し、同年第5月には2度目の来日公演を行いました。また、9月には「METAL WEEKEND 2019」で3度目の来日を果たしました。

2021年10月には3枚目のアルバム『ダーク・コネクション』をリリースし、彼らの音楽スタイルをさらに深化させました。2023年5月には、初の来日単独公演「Two Nights in Tokyo 2023」を開催し、ファンとの絆をより一層強めました。公演タイトルは、彼らの3枚目のアルバムに収録された曲『One Night In Tokyo』にちなんでいます。さらに、2024年5月には「Two Nights for Love 2024」を予定しており、この際にはオープニングアクトにTurmion Kätilötを迎える予定です。

現メンバー

• - ヤニス・パパドプロス (Yannis Papadopoulos) - ボーカル (2015年〜)

ギリシャ出身で、クロスウィンドやアンティル・レイン、ウォードラムなどでも活動。

• - アントン・カバネン (Anton Kabanen) - ギター/コーラス (2015年〜)

バトル・ビーストでの活動を経て、ビースト・イン・ブラックを結成し、またウィズダムにも参加していました。

• - カスペリ・ヘイッキネン (Kasperi Heikkinen) - ギター (2015年〜)

U.D.O.やアンベリアン・ドーン、コンクエストなど、複数のバンドでも活躍しています。

• - マテ・モルナール (Mate Molnar) - ベース/コーラス (2015年〜)

ハンガリー出身で、ウィズダムにおいても活動していました。

• - アッテ・パロカンガス (Atte Palokangas) - ドラムス (2018年〜)

サンダーストーンやビフォア・ザ・ドーンなど、他のバンドでもその実力を発揮しています。

元メンバー

• - サミ・ハンニネン (Sami Hänninen) - ドラムス (2015年〜2018年)

元ブリュミルのメンバーでもありました。

ディスコグラフィー

• - スタジオ・アルバム

- 2017年: バーサーカー (Berserker)
- 2019年: フロム・ヘル・ウィズ・ラヴ (From Hell with Love)
- 2021年: ダーク・コネクション (Dark Connection)

彼らの音楽は、バンドメンバーの経験と情熱を結集したものであり、それが多くのリスナーに支持され続けています。

もう一度検索