ビーチボーイズ (曲)

ビーチボーイズ

「ビーチボーイズ」とは、TBS系列のバラエティ番組『紳助社長のプロデュース大作戦!』から生まれたシングルで、2011年7月13日にYOSHIMOTO R and Cから発売されました。この曲は同番組で結成された素人ユニットのものであり、プロデュースと作詞は番組のメインMCである島田紳助が担当しました。前作「島風〜夢来人の唄〜」から約1年ぶりとなるこのリリースは、実質的に番組関連の2作目であり、最終的なCD作品でもあります。

CDデビューの経緯

「ビーチボーイズ」は、宮古島活性化プロジェクトの一環としてオープンした民宿『夢来人』で働いていたミキヤ、ケイスケ、ハットリ、セイゴの4人によって結成されました。彼らは当初全員が歌手経験のない一般人であり、そのため番組秘書として活躍していた新選組リアンの関義哉が助っ人として参加し、CD制作に関わりました。

レコーディングは東京都内で行われ、人気シンガーソングライターの野口五郎が編曲と歌唱指導を担当しました。リリース当日は池袋サンシャインシティでイベントを開催し、約600人を動員。その後、福岡、神奈川、愛知でもイベントを行い、17日の大阪・千里セルシーでは2回公演に約1700人が集まりました。

シングルのチャート成果

ビーチボーイズの活動には独特のルールが設定されていました。「オリコン20位以内に入れば第2弾シングルを発売、21位以下なら解散」という厳しい条件です。初登場17位を記録したものの、同年8月に島田紳助が引退を表明し、番組が終了することに。これに伴い、民宿『夢来人』は9月で営業を終了し、ビーチボーイズも同じく活動を終えることになりました。

解散後、メンバーはそれぞれ異なる道を歩むことになりました。2011年10月21日、関義哉（新選組リアン）主催のマンスリーライブにケイスケとハットリがゲスト参加し、復帰を果たしています。また、ミキヤ、ケイスケ、ハットリの3人はその後も芸能活動を続けることになります。

アルバムの収録内容

シングルは初回盤（CD＋DVD）と通常盤（CDのみ）の2つの形態でリリースされました。CDには「ビーチボーイズ」と「離道（別れ）」という2曲が収録されています。どちらもカシアス島田が作詞、平義隆が作曲し、編曲は野口五郎が担当しました。さらに、コーラスには森公平（新選組リアン）や松岡卓弥が参加しています。DVDには「ビーチボーイズ」のミュージックビデオが収録されています。特典として、全国握手会参加券やオリジナルポストカードなども用意されました。

メンバー紹介

• - ミキヤ：1989年生まれ、千葉県出身。民宿ではスイーツを担当し、リーダーでもあります。過去には『Fine』のレギュラーモデルや俳優として活動しており、ビーチボーイズ参加時は大学を休学中です。解散後はモデルと芸能活動に復帰しました。
• - ケイスケ：1986年生まれ、岩手県出身。農場担当。本名は大久保圭祐でスタイリストとして活動していました。舞台に出演して俳優デビューし、その後は俳優・モデルとして活動しています。
• - ハットリ：1988年生まれ、青森県出身。畑担当。本名は服部喜照で元海上自衛官。俳優志望で、2012年には芸能事務所に所属し舞台などで活動しています。
• - セイゴ：1991年生まれ、大阪府出身。料理担当。本名は出石聖悟で、当初は民宿の従業員志願者としてオーディションを受け、CDデビューの際には芸能界には入らないと主張しました。その後は大阪に戻り就職しました。

ビーチボーイズの短い活動期間の中で、多くの人々の記憶に残る存在となったことは間違いありません。

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