ピセナイ山

ピセナイ山：北海道日高地方の眺望抜群の山

北海道日高郡新ひだか町にそびえるピセナイ山は、標高1,027.2mを誇る山です。山頂には二等三角点「比瀬内山」が設置されており、北海道百名山、北海道の百名山にも選定されている、人気の登山スポットとなっています。日高山脈の主脈からは離れた位置にありますが、周囲の山々より高く、山頂付近は樹木が少なく笹原が広がるため、抜群の眺望が魅力です。

見晴らしの良い山頂と整備された登山道

ピセナイ山は、日高山脈の他の山々とは異なり、比較的整備された登山道が設けられている点が特徴です。山頂からは、雄大な日高山脈や周囲の景色を一望することができます。ただし、登山道は完全な整備済みではなく、一部区間では笹をかき分けて進む必要があり、登山経験者向けと言えるでしょう。初心者の方でも挑戦できますが、ある程度の体力と準備は必要です。

山名の由来：ピセナイ沢の謎

ピセナイ山という名前は、ピセナイ沢に由来するとされています。「ナイ」はアイヌ語で「川」を意味しますが、「ピセ」については諸説あります。「クマの膀胱」「魚の浮袋」「風船上に膨らんだ袋」といった説がありますが、現在、山域にそれらしき地形は見当たりません。この謎めいた名前も、ピセナイ山を魅力的にする要素の一つです。

登山ルート：静内ダムからのアプローチ

ピセナイ山への登山は、双川ダムから始まります。双川ダムまでは車でアクセスできますが、ダムより先は車両通行止めとなるため、登山口までは徒歩で向かう必要があります。静内ダムから静内川対岸へ渡り、静内川左岸をしばらく歩いた後、ペンケモシヨシ沢川から東の沢左岸林道に入ります。その後はピセナイ林道を進み、ピセナイ2号線へ右折すると、登山口に到着します。

登山道は「一合目」「二合目」といった標識が設置されており、比較的整備されているものの、前述の通り、笹の繁茂する箇所もあり、注意が必要です。道中には崩落箇所もあるため、登山計画を立てる際は最新の登山情報を確認し、安全面に配慮して登山を行いましょう。登山靴や雨具などの装備も忘れずに準備してください。

まとめ：眺望と挑戦が共存する山

ピセナイ山は、素晴らしい眺望と、それに見合うだけの挑戦が待っている山です。整備された登山道と、時に荒々しい自然の両面を体験できる、魅力的な山と言えるでしょう。日高山脈の雄大な自然を満喫したい方は、ぜひピセナイ山に登ってみてください。ただし、登山は自己責任で行い、安全第一を心がけてください。事前に天気予報や登山道の状況を確認するなど、十分な準備をしてから登山に挑戦しましょう。

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