ピラニア3D

映画『ピラニア3D』解説

『ピラニア3D』は、1978年の同名映画をリメイクした、2010年公開のアメリカ製3Dパニックホラー映画です。監督はアレクサンドル・アジャが務めました。

ストーリー

物語は、春の観光シーズンに賑わうアメリカ・アリゾナ州のヴィクトリア湖で幕を開けます。ブラックバス釣りをしていたマシュー・ボイドが、突如発生した地震による湖底の地割れから現れたピラニアの群れに襲われ死亡。保安官ジュリー・フォレスターの息子ジェイクは、自称映画監督のデリック・ジョーンズから、ビーチで開催される祭の撮影のため、周辺の案内を依頼されます。

一方、浜辺にマシューの遺体が打ち上げられたことから、ジュリーは海洋学者たちによる調査団を派遣。調査の結果、ピラニアは200万年以上前に絶滅したはずのピラニアの祖先「パイゴセントラス・ナッテリー」が、より凶暴化した危険種であることが判明します。ビーチを閉鎖しなければ大惨事になることが示唆されますが、既に祭は始まっており、観光客で賑わう湖での遊泳を止めることはできません。

そんな中、ジェイクは妹のローラとゼインの子守りを抜け出し、幼馴染のケリー・ドリスコルと共にデリックの撮影に参加。ローラ達はボートで孤島へ向かい遭難してしまいます。撮影中、ジェイクはローラ達を発見し救助に向かいますが、その時、ビーチでは大量のピラニアが観光客を襲い、地獄絵図と化していました。ジェイク達の乗った船も岩に座礁し沈み始め、絶体絶命の危機に陥ります。ビーチの惨劇を知ったジュリーは、ジェイクとローラ達の救出に向かうのでした。

キャスト

ジュリー・フォレスター：エリザベス・シュー
ジェイク・フォレスター：スティーヴン・R・マックイーン
デリック・ジョーンズ：ジェリー・オコンネル
ケリー・ドリスコル：ジェシカ・ゾー

製作の背景

当初、監督はチャック・ラッセルが予定されていましたが、最終的にアレクサンドル・アジャが監督に選ばれました。撮影は2009年6月にアリゾナ州のレイク・ハヴァス・シティのハバス湖で行われ、撮影のために湖水が赤く染められました。本作は2Dで撮影されましたが、ポストプロダクション時に3Dに変換されています。

評価

Rotten Tomatoesでは、120件のレビューで73%が高評価、平均点は10点満点で6.2点。Metacriticでは、20件のレビューで100点満点中53点となっています。

続編

本作の成功を受け、続編『ピラニア リターンズ』が2012年に公開されています。

サウンドトラック

レイクショア・レコーズよりサウンドトラックアルバムが発売されました。

トラックリスト

サウンドトラックの情報は省略

サウンドトラック未収得曲

Show Me the Way to Go Home - Mitch Mitter & The Gang
I'm Not A Whore - LMFAO
Fetish - Far East Movement
* Girls on the Dance Floor - Far East Movement

公開と興行収入

北米では公開週末3日間で1010万6872ドルの興行収入を記録し、初登場6位となりました。

映画が描くもの

『ピラニア3D』は、大量のピラニアが人々を襲うというショッキングな描写で、観客に強烈な印象を与えるパニックホラーです。3D映像による迫力も加わり、スリル満点の映像体験が楽しめます。また、ストーリー展開やキャラクター設定も練り込まれており、単なるスプラッター映画に留まらないエンターテイメント作品となっています。

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