ピンク・レディーは、ジンをベースとしたショート
カクテルの一種です。グレナデンシロップと
卵白を使用することで、特徴的な淡いピンク色を呈します。その美しい色合いと飲みやすい味わいから、20世紀前半に誕生した
カクテルの中でも特に人気があります。
概要
ピンク・レディーは
イギリスで生まれました。
1912年にロンドンで上演された
ミュージカル『
ピンク・レディー』に由来し、主演女優ヘーゼル・ドーンへの捧げものとして、打ち上げパーティーで初めて作られたと言われています。
また、日本の人気アイドルデュオ「
ピンク・レディー」の名前は、作曲家の
都倉俊一がこの
カクテルからインスピレーションを受けて名付けたことはよく知られています。アイドルグループの
ピンク・レディーが活躍した時代には、この
カクテルも日本で広く親しまれました。
レシピ
以下に、
ピンク・レディーの一般的なレシピをご紹介します。
材料
ジン:45ml
グレナデンシロップ:20ml
卵白(鶏卵):1個分
作り方
1. シェイカーに氷と材料を入れ、しっかりとシェイクします。
2. ソーサー型のシャンパングラスまたは大型のカクテルグラスに注ぎます。
元来のレシピ
初期のレシピには、以下の材料が用いられていました。
ジン:30ml
アップルジャック:30ml
ライムジュース:15ml
グレナデンシロップ:10ml
卵白:10ml
ピンク・レディーには、いくつかの類似
カクテルが存在します。
クローバー・クラブ:レシピにレモンジュースやライムジュースを加えたピンク・レディーは、クローバー・クラブと非常によく似ています。そのため、「ジュースを加えないものが本来のピンク・レディーである」という意見や、「レモンジュースの量が増えるとクローバー・クラブになる」という見解もあります。クローバー・クラブは禁酒法時代のアメリカで生まれたカクテルで、禁酒法廃止後はピンク・レディーの人気が高まりました。
ブルー・レディ:グレナデンシロップの代わりにブルーキュラソーを使用することで、鮮やかな青色の
カクテルになります。
ホワイト・レディ:卵白を取り除き、ホワイトキュラソーを加えたカクテルです。よりすっきりとした味わいが特徴です。
ピンク・レディーは、その名前の由来や美しい色合い、そして様々なバリエーションによって、長きにわたり愛され続けているカクテルです。ぜひ一度、その味わいを試してみてはいかがでしょうか。
関連項目
ピンク・レディー
ピンク・レディー (リンゴ)) - このカクテルを好んだ生産者が命名したリンゴの品種。
外部リンク
ピンク・レディー - Wikipedia