ピンク・レディー物語 栄光の天使たち

ピンク・レディー物語 栄光の天使たち

『ピンク・レディー物語 栄光の天使たち』は、1978年10月24日から1979年6月26日まで東京12チャンネル（現在のテレビ東京）で放送されたアニメーションシリーズです。製作は東映とT&Cが共同で行い、全35話にわたって放送されました。放送は毎週火曜の午後7時30分から7時58分まででした。

概要

このアニメは、大人気アイドルデュオ「ピンク・レディー」のミー（根本美鶴代）とケイ（増田啓子）の成功までの道のりを描いています。ストーリーは彼女たちの中学校時代の出会いから始まり、芸能界へのデビュー、さらにはアイドルとしての人気が高まっていく過程を描写しています。実際の人物や出来事が多く登場するため、視聴者は2人のリアルな成長物語を追体験することができます。

アニメには、実際のダンスレッスンの様子や録音スタジオでのシーンが挿入されており、現実の環境を反映した部分もあります。たとえば、実際に存在するビクター青山スタジオが登場します。ただし、ストーリーの中には逸話やフィクションも交えられており、視覚的にキャッチーでありながらも、一部はスタッフの創造性が反映されています。

声の出演

このアニメでは、ミー役に野村道子、ケイ役に堀絢子が配役されました。ナレーションには白石冬美が登場し、その他にも数多くの声優陣が脇を固めています。実名の関係者、たとえば土居甫や阿久悠などがキャラクターとして登場し、彼女たちの成長に寄与したことが強調されています。

スタッフ

この作品は多くの才能が集結しており、企画・原案には加納亨一や相馬一比古、岸田一利が名を連ねています。音楽は小野崎孝輔が担当し、エンディングやオープニングするとともに、豪華な作曲家陣に支えられています。アニメーションの美術監督を加藤清が手掛け、キャラクター設計に聖悠紀や細井雄二が参加しています。また、制作協力には信映があり、協力会社として青二プロダクションも関与しています。

主題歌

アニメの主題歌も注目されており、オープニングテーマ「星から来た二人」やエンディングテーマ「フレンズ」は、作詞を阿久悠が担当し、作曲は都倉俊一によるものです。これらの楽曲は、アニメのレコードとしてリリースされており、人気を集めました。ピンク・レディー自身によってカバーされたこともあります。

放送局

この作品は東京12チャンネルの他、全国のさまざまな地域でも放送されました。具体的には、北海道文化放送や秋田放送、長野放送、テレビ静岡など、多くの放送局でオンエアされました。

ビデオソフト化

権利の関係から、本作はごく少数のビデオソフトに収録され、再放送は行われていません。そのため、今でも一部のファンの間で語り継がれています。この勢いを受けて、ピンク・レディーの活躍を描いたこのアニメは、当時のファンだけでなく、今から見る人にも魅力的な作品となっているでしょう。本作が登場した背景や当時の社会文化を感じることができる点も、このアニメの大きな魅力です。

もう一度検索