ピーター・フレミング

ピーター・フレミング

ピーター・フレミング（Peter Fleming, 1955年1月21日生まれ）は、アメリカ・ニュージャージー州チャタム出身の元プロテニス選手です。彼は特にダブルスにおいて卓越した実績を持ち、4歳年下のジョン・マッケンローとのペアで数々のタイトルを獲得しました。フレミングの最高ランキングはシングルスで8位、ダブルスでは1位に達しました。そのキャリアの中で、ATPツアーでのシングルス勝利は3回、ダブルス勝利は60回を数え、その多くはマッケンローとのペアリングで記録されました。

経歴の始まり

フレミングは1973年に選手としてのキャリアをスタートし、1978年からダブルスで頭角を現し始めました。この年、彼はダブルスで7勝を挙げますが、その内の2大会は他の選手と組んでのものでした。1979年から彼とマッケンローは黄金の時代を迎え、ウィンブルドンと全米オープンの男子ダブルスで2連覇を達成しました。この成功は1981年と1983年にも続き、フレミングとマッケンローはウィンブルドン選手権と全米オープンで合計4回の連覇を成し遂げました。

1984年のウィンブルドンでは、彼らはパット・キャッシュとポール・マクナミーとの接戦に勝利し、再び4大大会での男子ダブルス優勝を果たしました。彼らのコンビは合計7つの4大大会タイトルを持ち、その時期において無敵のペアとして君臨しました。特にマッケンローは、他の数大会でも単複を制覇し、多大な偉業を達成しました。

デビスカップでの活躍

フレミングは1979年から1984年にかけて、デビスカップのためにアメリカ代表としても活躍しました。彼の出場した試合は全てマッケンローとのダブルスであり、このコンビで14勝1敗の素晴らしい成績を残しました。しかし、1984年にスウェーデンチームに敗れ、無敗記録に終止符が打たれました。フレミングとマッケンローのペアは、アメリカチームのダブルス勝利数で歴代2位の記録を持っています。2009年には、ブライアン兄弟がこれを超え、アメリカ歴代のダブルスチームとして新たな記録を樹立しました。

シングルスでの成果

フレミングはシングルスでも活躍し、1978年にはボローニャ大会で初優勝を果たし、1979年にはシンシナティとロサンゼルスで2勝を挙げました。4大大会のシングルスでは1980年ウィンブルドンでベスト8に入りましたが、準々決勝ではマッケンローと対戦し、敗北を喫しました。

引退後の生活とキャリアの終焉

フレミングは1987年のシーズンを最後にシングルスからの引退を決意し、その後ダブルスでもマッケンローとは別々の道を歩むことになります。同年の全仏オープンではゲーリー・ドネリーと組み、ベスト4に進出しましたが、この年以降、フレミングとマッケンローは全仏オープンでは結成されることはありませんでした。彼のキャリア最後のタイトルは、1987年7月にワシントン大会での勝利でした。

引退後は、家族と共にイギリス・ロンドンに住んでいるフレミングですが、テニス界に多大な影響を与えた選手としてその評価は今でも色あせることがありません。

主なダブルスタイトル

• - ウィンブルドン 男子ダブルス：4勝（1979年、1981年、1983年、1984年）
• - 全米オープン 男子ダブルス：3勝（1979年、1981年、1983年）

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