ピートのふしぎなガレージ

三菱自動車ピートのふしぎなガレージ

『三菱自動車ピートのふしぎなガレージ』は、2013年4月から2020年3月までTOKYO FMをキーステーションにJFN系列37局で放送されていたラジオ番組です。毎週土曜日の夕方、50分間の放送で、全364話が制作されました。

番組概要

この番組は、『サタデー・ウェイティング・バー AVANTI』の後継番組としてスタートしました。前番組のスタッフが引き続き制作に携わり、ラジオドラマとトークを組み合わせた形式も継承しています。物語は、主人公が偶然足を踏み入れた洋館で、宇宙人のエヌ博士に出会い、様々な出来事に巻き込まれながらも、多くのことを学んでいくというものです。

番組は、タイムトラベルを通じて様々な趣味やテーマの成り立ちや発展を学ぶドラマパートと、その道の専門家であるゲストから話を聞くトークパートが交互に展開されます。登場人物の名前や劇中には、SFに関する様々な小ネタが散りばめられています。番組冒頭でガレージから出発する際に流れるジョージ・マハリスの「ルート66」は、番組の象徴的な曲として親しまれていました。

日曜日に放送されている『あ、安部礼司』とは異なり、キャラクターの声優は番組終了まで非公表でした。しかし、外部のインターネットサイト上では出演者が明かされているケースもありました。

2020年3月7日の放送で番組の終了が発表され、同月28日に最終回を迎えました。後番組として音楽トーク番組『Monthly Artist File-THE VOICE-』がスタートし、ドラマ形式の番組は一旦幕を閉じました。しかし、半年後の2020年10月3日からは、当番組とほぼ同じ形式の『SUBARU Wonderful Journey 〜土曜日のエウレカ〜』が放送開始され、再び同様の番組を楽しむことができるようになりました。

主要人物（ヤマネコ冒険団）

番組には、個性豊かなキャラクターが登場します。特に、ヤマネコ冒険団のメンバーは、様々な冒険や活動を通じて物語を盛り上げます。以下に主要な登場人物を紹介します。

新一: 物語の主人公で、トークパートでは聞き手を務めます。ごく普通の若者で、エヌ博士に振り回されながらも、様々なことを学んでいきます。
エヌ博士: 洋館の主で、自称宇宙人。地球の文化や遊びを好み、タイムトラベルなどの不思議なアイテムを使って、新一に様々なことを教えます。外見は地球人と変わりませんが、驚くと頭からトサカが生える（後に背びれに変化）など、独特な特徴があります。
素子: 新一の幼馴染で、活発な性格。新一とは対照的に、エヌ博士ともすぐに打ち解けます。番組初期には、新一の代わりに進行役を務めることもありました。
ピート: 新一の飼い猫で、ロシアンブルー。エヌ博士の洋館に出入りしており、新一がエヌ博士と出会うきっかけを作ります。時々、人間の言葉を理解しているような描写も見られます。
ボッコ → マリア: エヌ博士が作った女性型アンドロイド。初期はボッコという名前でしたが、後にマリアに改名。スタイル抜群で怪力ですが、人工知能はまだまだ改良中です。新一に好意を抱いていますが、なかなか素直になれません。
薫: 古書店「欅堂」でアルバイトをしている作家志望の女性。機械に強く、エヌ博士のガレージに出入りするようになります。ヤマネコ冒険団のリーダーを務め、アウトドア活動を企画します。
* 役所: ガレージのある自治体の役所に勤務する女性公務員。エヌ博士たちを偵察していましたが、後にヤマネコ冒険団に加わります。昔は不良だったという一面も持っています。

その他

番組には、上記以外にも様々な人物が登場し、物語を彩ります。欅堂の店主や、修造、近所のおばちゃんなど、個性的なキャラクターたちが、番組を盛り上げました。

ミニ番組

番組本編の後には、ミニ番組も放送されていました。「古書店欅堂の週末」や「ピートのふしぎな週末」、「キャット・クレイドル・ショー」、「One Scene〜ある日の出来事〜」など、様々なミニ番組が、本編とは異なる趣で楽しまれていました。

前番組との違い

『ピートのふしぎなガレージ』は、『AVANTI』の後継番組として、番組構成やゲストを招いてのトークなど、共通する要素も多くありました。しかし、スポンサーや設定の変更に伴い、ドラマパートからトークパートへの切り替え時の音や、番組中に挟まる音楽などが変更されました。

まとめ

『三菱自動車ピートのふしぎなガレージ』は、タイムトラベルを交えたドラマと、ゲストを招いてのトークで構成されたラジオ番組です。SF小ネタや魅力的なキャラクターが人気を博し、多くのリスナーに愛されました。番組終了後も、類似の形式で放送される番組が登場するなど、その影響は今も続いています。

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