ファスト アンド フューリアス

『ファスト アンド フューリアス』(THE FAST AND THE FURIOUS)とは

タイトーが2005年にアーケード向けにリリースしたレースゲームです。映画『ワイルドスピード(THE FAST AND THE FURIOUS)』をモチーフにしており、その世界観をゲーム内で体験できます。

ゲーム内容

コインを投入後、コース、トランスミッション、車両を選択し、パーツをアップグレードしてチューニングを施します。レースは一本道の市街地コースで、7台のライバル車と1位を競います。ハンドルとペダル操作を駆使し、フリップやウィリーといったスタントを繰り出すことも可能です。レース結果は、スタントの回数や時間、対物ダメージによってタイムが短縮されます（順位には影響しません）。また、順位に応じて賞金が得られ、1位でゴールした場合は、設定によっては次のレースに無料で進めます。

ゲームデータは筐体に保存可能です。キーパッドで暗証番号を入力することで、名前、賞金総額、走行記録、車両ごとのチューニング状況を読み込み・保存できます。

ゲームモード

1Pプレイ: 好きなコースを選んで賞金を稼ぐ、1人用のゲームモードです。
2P～8Pプレイ: 大人数で同時にプレイできるモードです。

登場車種

実名で登場する17台の車種は以下の通りです。

Nissan 350Z
Nissan Skyline
Mitsubishi Eclipse
Pontiac Firebird
など

コース

難易度別に様々なコースが用意されています。

初級コース:
タイムズスクウェア
レースウォーズ
チャイナタウン
中級コース:
マリブ
セントラルパーク
L.A.ゲットー
上級コース:
ゴールデンゲート
ニューイングランド
プロ級コース:
ハリウッド
S.F.ツアー
マルホランドドライブ
チャイナタウンX

※プロ級コースはコースセレクト画面でビューチェンジの1を押すと出現します。

移植版

Wii版

2007年に、ミッドウェイゲームズより『ワイルドスピード』のライセンスを外したWii移植版『Cruis'n』がリリースされました。移植作業はJust Games Interactive（現：Kung Fu Factory）が担当しました。

この『Cruis'n』は、90年代にミッドウェイゲームズが任天堂と共同で展開していたレースゲームシリーズの名前であり、本作は2001年にゲームボーイアドバンス向けに発売された『Cruis'n Velocity』以来のシリーズ作品です。

しかし、『Cruis'n』はMetacriticで7件のレビューを基に100点満点中25点と低い評価を受けています。操作性の悪さ、グラフィックの時代遅れ感、低いフレームレート、長いロード時間が批判の対象となりました。

ARCADE1UP

2023年には、家庭用アーケード筐体『ARCADE1UP』のラインナップの一つとして発表され、同年5月に発売されました。続編である『DRIFT』も同時に収録されています。ローカル通信対戦やWiFiリーダーボードにも対応しています。ただし、アーケード版に収録されていた一部の車種は収録されていません。

続編

2007年には『The Fast and the Furious: DRIFT』、2010年には『Fast & Furious: SuperCars』が稼働開始しました。2022年には、上下デュアルモニター付き筐体を採用した『Fast & Furious Arcade』が発表されています。

また、搭乗車両をオートバイに変更した『The Fast and the Furious: Super Bikes』が2007年に稼働開始しました。『Super Bikes』は後に『ワイルドスピード』のライセンスを外してシリーズ化され、2010年に『Super Bikes 2』、2019年に『Super Bikes 3』が稼働開始しました。

上記のうち、『Fast & Furious Arcade』と『Super Bikes 3』は、バンダイナムコテクニカが日本での輸入販売を担当しています。

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