ファビオ・グロッソ

ファビオ・グロッソ

ファビオ・グロッソ（Fabio Grosso）は、1977年11月28日生まれ、イタリア・ラツィオ州ローマ出身の元プロサッカー選手で、現在はサッカー指導者として活躍しています。選手時代、彼は主に左サイドバックおよび左サイドハーフとしてプレイし、イタリア代表としても名を馳せました。

経歴

クラブキャリア

グロッソは2001年にセリエC2のキエーティからセリエAのペルージャに移籍し、ここでキャリアの第一歩を踏み出しました。ペルージャにおいては、徐々にポジションをトップ下から左サイドへと変え、その適応力を見せつけました。次に移籍したパレルモでは、ルカ・トーニなどの選手と共にクラブの成績向上に貢献し、上位争いに導きました。

2006-07シーズンには名門インテルでプレーしましたが、ワールドカップの疲れもあり、期待されていたパフォーマンスを発揮できなかったことが悔やまれました。その後、フランスのオリンピック・リヨンへと移籍し、750万ユーロの移籍金で新たな挑戦を始めます。

2009年にはユヴェントスに移籍が決定しました。ユヴェントスで2シーズンプレイした後、2012年の年末に選手としてのキャリアに終止符を打ちました。

代表キャリア

イタリア代表としてのキャリアは2003年に始まり、マルチェロ・リッピ監督の信任を受けて多くの国際試合に出場しました。特に2006年のワールドカップ・ドイツ大会では、重要な役割を果たし、準決勝でのドイツ戦では先制点を決めるなど印象的なプレーが光りました。決勝戦のフランス戦では、PK戦の5人目のキッカーを務め、24年ぶりのイタリア優勝に貢献しました。

引退後のキャリア

引退後のグロッソは、2013-14シーズンからユヴェントス・プリマヴェーラのアシスタントコーチを務め、翌年には監督として昇格しました。さらに2017年にはセリエBのFCバーリ1908の監督に就任し、その後もブレシア・カルチョやFCシオンの監督を務めるなど、指導者としてのキャリアを重ねていきました。

特に2021年にイタリアのフロジノーネ・カルチョの監督に就任すると、2022-23シーズンにクラブをセリエB優勝及びセリエA昇格に導くなど、指導者としての実績を残しました。しかし、翌シーズンに監督を退任。その後、2023年9月にはオリンピック・リヨンの監督として就任しましたが、チームは困難な時期に直面しました。特に出発早々、相手サポーターからの襲撃を受け、顔面を負傷するという予想外の事態に見舞われました。

2024年6月にはUSサッスオーロ・カルチョの監督に就任し、再び指導者としてのキャリアをスタートさせました。

結論

ファビオ・グロッソは、選手としての成功に加え、監督としても多くの経験を積んできました。彼のキャリアは、サッカー界における彼自身の情熱と能力を証明する道のりであり、今後も彼の指導するチームには目が離せません。

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