ファミコングランプリ F1レース

『ファミコングランプリ F1レース』は、1987年10月30日に任天堂から発売されたファミリーコンピュータ ディスクシステム用のレースゲームです。このゲームは、ディスクファックスに対応しており、タイムトライアルなどの機能が搭載されていました。

ゲーム内容

ゲームは、トップビュー視点の画面でF1カーを操作し、上位入賞を目指します。レースで上位に入賞すると賞金を獲得でき、その賞金でマシンの売買を行いながらゲームを進めていくシステムです。

マシン

ゲームには全部で24種類のマシンが登場し、最大で5000万ドルの価格が設定されています。各マシンは性能や価格が異なり、プレイヤーは自分のプレイスタイルや戦略に合わせてマシンを選択します。マシンの色によってタイヤの耐久度が異なり、青、黄、赤の順で耐久度が高くなります。また、緑色のマシンはウェットタイヤを装着しています。プレイヤーは最大3台までマシンを保有でき、レース開始前にいずれかのマシンを選択します。

レース中、マシンにはBODY、TIRE、GASのライフが存在します。BODYライフはライバル車やガードレールとの接触で減少し、TIREライフはカーブを曲がる際に減少します。GASライフは走行によって減少し、ターボを使用すると減少速度が速まります。BODYライフがなくなるとマシンは故障し、GASライフがなくなるとガス欠で走行不能になり、そのマシンを失います。TIREライフは減少するとグリップが悪くなりますが、ゼロになっても走行は可能です。所持しているマシンをすべて失うとゲームオーバーになります。

マシンの曲がり方

このゲームの大きな特徴は、独特なマシンの曲がり方です。プレイヤーはマシン視点で、十字キーを1回押すと、押した方向に22.5度曲がります。45度曲がりたい場合は、十字キーを2回押す必要があります。ボタンを押しっぱなしにしたり、押しすぎると大きく曲がりすぎてしまうため、注意が必要です。また、トップビュー視点であるため、マシンの向きを意識しながら操作する必要があります。

ピット

コースにはピットが設置されており、マシンのライフを回復させることができます。ピットは各コースのホームストレート左側にあります。ピットイン中にAボタンを連打すると、通常よりも早く回復させることができます。

評価

ゲーム雑誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点（満40点）と評価されています。また、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では18.67点（満25点）の評価を得ています。同雑誌の付録では、「画面に目新しい工夫はないし、操作は取っ付きにくいが、慣れてくると面白味が増してくるタイプのゲーム」と紹介されています。

ゲーム雑誌『ユーゲー』では、「メインのグランプリモードは、レースの賞金でいい車を買い換えていく部分が抜群に面白い。見た目はチープだが、やり込みがいのあるレースゲームだ」と評されています。

関連項目

F1レース ([[任天堂)]])
ファミコングランプリII 3Dホットラリー

外部リンク

* Famicom Grand Prix: F1 Race（英語） - MobyGames

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