ファミコンジャンプII 最強の7人

『ファミコンジャンプII 最強の7人』の概要

『ファミコンジャンプII 最強の7人』は、1991年12月2日にバンダイから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフトです。このゲームは、1989年にリリースされた前作『ファミコンジャンプ 英雄列伝』の続編であり、ロールプレイングゲームのジャンルに分類されます。

開発と監修

本作は、著名なゲームクリエイターである堀井雄二が監修を担当し、チュンソフトが開発に関わりました。ゲーム内には『ドラゴンクエストシリーズ』の影響が色濃く反映されており、武器や防具のシステム、フィールド上のコマンドなど、多くの要素が類似しています。音楽は門倉聡が担当しており、当時のゲームファンにはなくてはならないテーマソングが多数収録されています。

物語の進行とキャラクター

今作では、前作よりも少ない7つの作品から選ばれたキャラクターたちが冒険を繰り広げます。特にキャラクターのデザインは各作品の作者自身によって手がけられ、その中でも7将軍が話題となりました。物語は前作の続編として位置づけられていますが、作品内の時間の流れにより、登場キャラクターたちの年齢や姿が変化しています。例えば、孫悟空やジョoseph・ジョースターは年を重ねていますが、剣桃太郎や両津勘吉は変わらぬ姿を保っています。

ゲームシステム

『ファミコンジャンプII』は、マルチオープニングシステムを採用しており、プレイヤーは最初に7人の主人公の中から1人を選んで冒険を始めます。選ばれた主人公は「精霊の大神殿」に呼び出され、そこから各主人公のエリアへワープすることができます。各エリアは環状に連結しており、7人を集めて精霊の大神殿の外へ進むことで本格的な冒険が始まります。

戦闘システムはシミュレーション要素が取り入れられています。エンカウント時にはフィールドの地形やダンジョンの構造が戦場に影響し、攻撃や防御、必殺技などのコマンドを駆使して戦います。キャラクターはターン制で行動し、最大で3人までのパーティを組むことができます。

ドラゴンボールと願い

ゲーム中には『ドラゴンボール』に登場するドラゴンボールも登場し、プレイヤーはこれを集めて神龍を呼び出すことができます。ただし願いが何になるかはランダムで、特定の願いを叶えてもらえない場合もあります。これによりプレイヤーは毎回異なる体験をすることができます。

キャラクター紹介

• - 孫悟空: 通常攻撃は棒で、必殺技は「かめはめ波」
• - タルるート: 通常攻撃はベロ、必殺技は「魔法」
• - 空条承太郎: 通常攻撃はキック、必殺技は「スタープラチナ」
• - 剣桃太郎: 通常攻撃は刀、必殺技は「轔扇刃」
• - 両津勘吉: 通常攻撃は銃、必殺技は「ロケットランチャー」

評価

本作は、ゲーム誌『ファミコン通信』で高評価を得ており、特にキャラクターを使ったバラエティ豊かなシステムに対し好意的な意見が寄せられました。近年では、ゲーム文化において重要な位置を占める作品となっています。

最後に、『ファミコンジャンプII』は後に登場した『ジャンプスーパースターズ』など、同様のファン層を持つタイトルへと影響を与えることとなりました。ファンにとっては懐かしい名作として、今も愛されている作品です。

もう一度検索