ファミスタ ワールドチャンピオンシップ

ファミスタ ワールドチャンピオンシップ

『ファミスタ ワールドチャンピオンシップ』は、バンダイナムコゲームス・ナムコレーベルによって開発・配信された携帯電話向け野球ゲームアプリです。同社の看板タイトルである『ファミスタ』シリーズの一作品として、2008年にサービスを開始しました。当初はiアプリ版のみの提供でしたが、2009年には機能を拡張した『ファミスタ ワールドチャンピオンシップDX』（以下、DX版）が登場し、iアプリに加え、S!アプリ、EZアプリと対応キャリアが拡大されました。DX版では、初期バージョンから参加可能なチーム数が9カ国・地域から16カ国・地域へと大幅に増加しています。

ゲーム概要

本作は、2009年に開催されたワールド・ベースボール・クラシック（WBC）で採用された国際ルールに準拠している点が大きな特徴です。特に、予選ラウンドおよび決勝トーナメントにおいては、投手ごとの投球数に制限が設けられています。

ゲームモードは二種類用意されています。

フリー対戦：参加国・地域の中から自由にチームを選んで対戦を楽しむモードです。
シナリオモード：日本のナショナルチームを率いて、世界大会での優勝を目指す一人プレイ専用モードです。

操作面では、守備と走塁の動作を自動で行うオート設定が可能です。

登場する選手名はすべて架空の名称となっています。日本チームの選手には「千葉」や「堺」といった日本の都市名が付けられており、それ以外の国のチーム選手には、各国の地名にアレンジを加えたユニークな名前が採用されています。

シナリオモード

シナリオモードでは、プレイヤーは日本チームの監督として世界大会の頂点を目指します。ゲーム開始時に、異なる特徴を持つ3タイプの監督候補から一人を選択します。

増田：超有名監督。能力の高い有力選手がチームに集まりやすい傾向がありますが、キャンプでの選手能力の成長はあまり期待できません。
小林：理論派監督。選手集めの容易さも、キャンプでの能力成長も、いずれも平均的なバランスの取れたタイプです。
鬼瓦：熱血監督。能力の高い選手を集めるのは難しい傾向がありますが、キャンプにおいて選手の能力を大きく成長させることが可能です。

チーム編成においては、候補選手の中からメンバーを選出します。しかし、すべての候補選手がチームへの参加を承諾するわけではなく、参加を拒否する選手や、態度を保留する選手が存在します。態度を保留した選手については、最大4名までを選んで交渉を試みることができ、ルーレットの結果次第で参加が決定するというユニークな要素も含まれています。

キャンプ

予選ラウンドおよび決勝トーナメントの各ステージに進む前には、7日間のキャンプが実施されます。キャンプでは、チームの勝利に向けて選手の能力強化を行うことができます。選手の能力は、個別に鍛えることも、最大4名まで同時に集団でトレーニングすることも可能です。キャンプでの育成期間を終えると、いよいよ本番の試合に臨むことになります。

トーナメント形式

世界大会はダブルエリミネーション方式で進行します。これは、各ラウンドにおいて2回敗北するとその時点でゲームオーバーとなり、大会から敗退するという形式です。

大会で使用される球場は、すべてのラウンドを通じて「アジア球場」のみです。この球場は、携帯アプリ版の『ファミスタモバイル』にも登場したもので、北京オリンピックで使用された五棵松野球場がモデルとされています。

各ラウンドには、WBCルールに準拠した規定投球数が設定されています。

1次予選：4チーム中、上位2チームが通過。投手一人の規定投球数は70球までです。
2次予選：4チーム中、上位2チームが通過。投手一人の規定投球数は85球までです。
決勝ラウンド：4チームで優勝を争います。規定投球数は100球まで。3位決定戦も行われます。

参加チーム

初期バージョンで登場する9カ国・地域に加え、DX版で新たに7カ国が追加され、合計16カ国・地域が参加します。2009年のWBCに参加した国・地域が中心ですが、プエルトリコは本作には登場しません。

初期バージョンから参加:
日本
中国
韓国
中華台北
オーストラリア
アメリカ合衆国
メキシコ
キューバ
ベネズエラ
オランダ

DX版から追加:
フィリピン
カナダ
ドミニカ共和国
パナマ
南アフリカ共和国
イタリア

スペシャルチーム

シナリオモードをクリアし、世界大会で優勝を達成すると、スペシャルチーム「ナムコスターズ」がフリー対戦モードで使用可能となります。ナムコ往年の人気キャラクターが集結したドリームチームとの対戦や操作が楽しめます。

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