ファミスタ'91

ファミスタ'91

『ファミスタ'91』は、1990年12月21日にナムコ（後のバンダイナムコエンターテインメント）からリリースされた、ファミリーコンピュータ用の野球ゲームです。この作品は「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」の第70弾にあたります。ファミスタシリーズのファンにとって新しい楽しみが満載であり、その魅力について詳しく紹介します。

ゲームの特徴

『ファミスタ'91』は、これまでのシリーズから大きく音楽が変更され、音声合成技術により選手がセリフを話すようになりました。さらに、前作である『ファミスタ'90』に比べ、ゲームの構成はシンプルに戻っており、リーグ戦がなくなりました。その代わりに、『ファミスタ'89 開幕版!!』と同様にパスワードコンティニューを用いた勝ち抜き戦が採用されています。これにより、より手軽に楽しむことができるゲーム設計になっています。

選手のパラメータも進化しており、守備力や肩の強さが新たに追加されました。また、投手の体力の計算方式が変更され、投球数ではなく打者数によって変動するようになったため、完投がしやすく豊かなプレイスタイルが可能になりました。投球フォームも多彩で、オーバースロー、サイドスロー、アンダースローの他に、特色あるトルネード投法とマサカリ投法が再現されています。

ホームランコンテスト

ゲームの中には、本塁打競争というモードも存在します。ここでは、プレイヤーはCPU相手または2人で対戦し、本塁打数を競い合います。球種はストレートのみで、選手は交互に打席に立ちます。CPUとの対戦では、各チームの固定選手と対戦し、全チームを勝ち抜くことでエンディングを迎えるという仕組みです。

トレード機能

プレイヤーは、スターティングメンバーを決める前に、自チームの選手を他のチームの4人までトレードすることができる機能を持っています。選手は能力に応じてトレード可能ですが、捕手については特別にメジャーリーガーズの選手と交換ができる点が特徴的です。

登場チーム

『ファミスタ'91』には、実在のプロ野球チームを模したさまざまなチームが登場します。以下のようなチームが存在し、それぞれの特徴を楽しめます。

• - ガイアンツ（読売ジャイアンツ）
• - カーズ（広島東洋カープ）
• - ホイールズ（横浜大洋ホエールズ）
• - ドラサンズ（中日ドラゴンズ）
• - スパローズ（ヤクルトスワローズ）
• - タイタンズ（阪神タイガース）
• - ライオネルズ（西武ライオンズ）
• - ブラボーズ（オリックスブレーブス）
• - バッカルーズ（近鉄バファローズ）
• - ファイアーズ（日本ハムファイターズ）
• - オリエンツ（ロッテオリオンズ）
• - ホーネッツ（福岡ダイエーホークス）
• - メジャーリーガーズ（アメリカ大リーグのオールスターチーム）
• - ナムコスターズ（ナムコキャラクターのオールスターチーム）
• - プロスターズ（日本プロ野球のOB選手によるオールスターチーム）
• - アニメスターズ（架空の選手から成るチーム）

球場

また、ゲームに登場する球場もすべて一新され、以下の4種類が用意されています。

• - まりん: ZOZOマリンスタジアムをモデル。
• - かわさき: 川崎球場をモデル。
• - しかご: リグレー・フィールドをモデル。
• - とうもろこし: 映画『フィールド・オブ・ドリームス』に登場する球場をモデル。

各球場には独自のビジュアルやゲーム体験が用意されており、ホームランを打つたびにユニークな演出が展開されます。

まとめ

『ファミスタ'91』は、ファミリーコンピュータならではの魅力を引き出し、野球ファンやゲームファンの両方に楽しんでもらえる内容となっています。技術の進化を背景に、よりリアルなプレイ体験が楽しめる一本です。

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