ファンシーブルー

ファンシーブルー (Fancy Blue)

ファンシーブルーはアイルランド出身の優れた競走馬で、2020年には名誉あるディアヌ賞やナッソーSを勝ち取った実績があります。この馬は、競走馬としての素晴らしいキャリアを持ち、その成績は多くの競馬ファンの心を掴んでいます。

戦績の始まり

ファンシーブルーの競走生活は2019年9月18日に始まりました。ネース競馬場でメイドン競走に出走し、騎手ドナカ・オブライエンを鞍上に1着でデビューを飾りました。その後も順調に成績を伸ばし、1か月後のカラ競馬場で行われたスタフォーズタウンスタッドステークスでも勝利を収めました。これにより、彼はデビューから2連勝を達成し、次のステップとして休養に入ります。

この休養中に、ドナカは騎手を引退して調教師に転向し、ファンシーブルーの管理を父親であるエイダン・オブライエンから引き継ぐことになりました。エイダンは、ドナカがスタフォーズタウンスタッドステークスの勝利前後から半ば管理していたことを示唆しています。

2020年の活躍

2020年に入ると、当初は1000ギニーを初戦の目標として調整していましたが、新型コロナウイルスの影響でレース日程が大きく変更されました。最終的に、6月13日に行われたアイリッシュ1000ギニーで始動します。このレースはドナカにとって調教師として初のクラシック競走でしたが、結果はエイダンが管理するピースフルの2着となりました。

次に出走したディアヌ賞では、アルファセントーリの妹でありコロネーションステークスの勝ち馬アルパインスターに対し、接戦の末に短首差で勝利を収め、ドナカは調教師として初めてのクラシック制覇を果たしました。

その後、イギリスのナッソーステークスに出走。このレースには世界中の名馬が揃い、特に注目を集めました。ファンシーブルーは先頭集団を維持し、直線ではワンヴォイスとの激しい叩き合いを制し、G1の連勝を達成しました。奇しくも、レースは彼の父、ディープインパクトの命日である7月30日に行われました。

その後の経歴

秋初戦のアイルランドメイトロンステークスでは3着という成績を収めますが、次に予定されていた凱旋門賞デーのオペラ賞への出走は見送られることになりました。これは、厩舎で使用していた飼料から禁止薬物が検出されたことが理由です。

その後、ファンシーブルーは脚に故障が発見されたため、引退を余儀なくされました。2021年からは繁殖牝馬としての新たな生活が始まります。

血統と特徴

ファンシーブルーの母であるチェンチコヴァは、全兄にハイシャパラルを持つ血統です。これにより、ファンシーブルーは高い競走能力を有することが秘められています。

ファンシーブルーはそのキャリアを通じて、多くの競馬ファンから愛される存在となりました。これからの繁殖生活がどのような活躍を見せるのか、期待されるところです。

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