ファンタジア大賞

ファンタジア大賞

ファンタジア大賞は、KADOKAWAの社内ブランドである富士見書房が主催する、長編小説を対象とした文学賞です。ライトノベルを中心に、新たな才能を発掘することを目的としています。

概要

ファンタジア大賞は、かつて「ファンタジア長編小説大賞」という名称でした。第20回まではこの名称が使用されていました。

特徴として、第7回から第13回までの7年間、大賞受賞作が出なかったことが挙げられます。選考期間が非常に長いことでも知られていましたが、名称変更後は大賞作品が選出される回数が増え、選考期間も年2期制となるなど、改善が見られました。

選考方法も変更されており、第24回と第26回は前期と後期に分けて選考が行われました。第28回以降は、開催回の中で前期と後期に分けて募集し、最終選考に残す作品を決定する形式となっています。

賞の種類も変遷しており、初期には大賞、準入選、佳作、審査員特別賞、努力賞などがありましたが、第21回からは大賞、金賞、銀賞、読者賞へと変更されました。さらに第24回後期からはラノベ文芸部門が設けられ、ラノベ文芸賞が追加されました。その後、ラノベ文芸部門は独立し、ラノベ文芸賞として独立しました。

第30回では、短編部門である「ドラゴンマガジン賞」や、ファンタジア文庫作品につける「キャッチコピー大賞」が特別に設けられました。短編部門の受賞作品は、ドラゴンマガジンに掲載されました。

第24回後期からは、郵送での受付が廃止され、オンライン選考が開始されました。

受賞作品は、富士見書房から発行されている富士見ファンタジア文庫から発売されます。巻末には、編集部または選考委員による解説がつくことが多いです。

選考委員

選考委員は、小説家、編集者など、様々な分野の専門家が務めています。

田中芳樹（第1 - 7回）
竹河聖（第1 - 9回）
火浦功（第1 - 20回）
岬兄悟（第1 - 20回）
安田均（第1 - 20回）
ドラゴンマガジン編集部（第1 - 23回、第30回）
神坂一（第8 - 20回）
ひかわ玲子（第10 - 20回）
ファンタジア文庫編集部（第14 - 21回、第26回）
ファンタジア文庫編集長（第21回 - ）
賀東招二（第21 - 23回）
四季童子（第21 - 23回）
鏡貴也（第21 - 23回、第24回後期）
雨木シュウスケ（第24回前期、第25 - 27回）
葵せきな（第24回前期、第25 - 32回）
あざの耕平（第24回後期、第26 - 27回）
石踏一榮（第28 - 32回）
橘公司（第28回 - ）
伊藤智彦（第30回（特別選考委員））
細音啓（第33回 - ）
羊太郎（第33回 - ）

関連情報

富士見ヤングミステリー大賞（2000年 - 2007年）
ネクスト ファンタジア大賞（2008年 - 2009年）
富士見ラノベ文芸大賞（2012年 - 2017年）

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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