フィギュアスケートジャパンオープン

フィギュアスケートジャパンオープン：国際的なフィギュアスケートの祭典

フィギュアスケートジャパンオープンは、日本スケート連盟とテレビ東京が主催する、国際的に注目されるフィギュアスケート競技会です。1997年にプロとアマチュア選手が競演する形式で初開催され、2000年まではホンダが冠スポンサーを務めていました。当初は個人戦でしたが、2001年を最後に一時中断しました。

2006年にキノシタグループ（木下ホールディングス）の冠スポンサー協賛を得て、新たな形式で再開されました。これが画期的な転換点となりました。競技形式は、地域を代表する3チームによる団体戦へと変更されました。各チームは男女2名ずつ、計4名で構成され、プロとアマチュア選手が混成チームを組むという、当時としては世界初の試みでした。この革新的な試みは大きな話題を呼び、再開初年度の入場券は発売開始日に即完売という人気ぶりを見せました。この成功を受けて、大会終了後にはエキシビションが急遽開催されるようになり、翌年以降も恒例となりました。2020年と2021年は、新型コロナウイルスの影響で日本人選手のみによる紅白対抗戦として開催されましたが、2024年は中止となりました。

大会運営と名称

現在、大会は日本スケート連盟（JSF）とテレビ東京が主催し、国際スケート連盟（ISU）の公認を得て開催されています。ISUからの公認は2006年の再開当初から取得していますが、JSFが主催者として関与し始めたのは2008年からです。再開初年度の2006年と2007年は後援という立場で関わっていました。テレビ東京は再開当初から大会を主催し、2006年にはスポーツニッポン新聞社も後援に名を連ねました。

大会名称は、冠スポンサーである木下ホールディングス社の協賛により、再開初年度は「キノシタグループカップ フィギュアスケート ジャパンオープン」と名付けられました。その後、スポンサー事情などにより名称変更を経て、2012年からは「木下グループカップ フィギュアスケート ジャパンオープン xxxx 3地域対抗戦」という名称で現在に至っています。 多くの企業が協賛しており、競技会場は再開以来、さいたまスーパーアリーナが使用されています。

競技形式

1997年から2001年までは、男女シングル、ペア、アイスダンスの個人戦が行われ、ジャンプなどに制限を設けたインタープリティブ・プログラムが採用されていました。ホンダが冠スポンサーだったため、MVPには自動車が副賞として贈られていました。

2006年の再開以降は、前述の通り、日本、北米、欧州の3チームによる団体戦となっています。各チームの選手たちは、演技後もリンクサイドの選手席でチームメイトを応援する、一体感のある形式です。採点方法はISUジャッジングシステムとは異なり、レフェリーやテクニカルコントローラーの出身国、判定役員評定委員会の外部評価などは求められていません。ショートプログラムは行わず、フリースケーティングのみで順位が決定します。

エキシビション

2006年の再開初年度、入場券が即完売となったことから、本大会終了後に急遽「追加公演」としてエキシビションが開催されました。翌年以降も本大会と同時開催されるようになり、現在は「カーニバル・オン・アイス」として知られています。本大会出場選手だけでなく、世界選手権優勝者やオリンピックメダリストも参加する豪華なイベントです。運営はテレビ東京とJSFが関わっていますが、本大会と異なり、テレビ東京が主催し、JSFは後援という立場です。IMGもテレビ東京と共に主催者として関わっています。2006年は「ジャパンオープン2006ガラ」という名称でした。協賛企業は、年によって異なります。

放送

2006年の再開以来、テレビ東京が大会の模様を中継録画で放送しています。大会当日の夜間（2020年は夕刻）に放送され、2007年からは同日開催のエキシビションの模様も放送されています。エキシビションは後日ダイジェスト放送されることもあります。テレビ東京系列のBSジャパンでも、2013年まで本大会が放送され、一部年度ではエキシビションも放送されていました。

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