フィフティーン

フィフティーンとは

フィフティーンは、トランプを用いたカードゲームの一種で、手札の合計値が最も小さいプレイヤーが負けとなるゲームです。

ゲームの概要

「おせっ会」によって考案されたこのゲームは、特に鹿児島県薩摩川内市で人気があり、ババ抜きや大富豪と並んで親しまれています。複数人でプレイし、裏向きにランダムに並べられたトランプを順番に引いて手札を増やし、その合計値を競います。運の要素が強いため、誰でも気軽に楽しめます。主に親睦を深める場、例えば飲み会などでプレイされることが多いです。ゲーム名の由来は、手札の合計が15になると最弱となる、という説が一般的です。

ゲームの流れ

1. 準備: 全てのトランプを裏返し、テーブルや床にランダムに広げます。プレイヤーはトランプを囲むように座ります。
2. 順番決め: ジャンケンなどで最初にカードを引く順番を決めます（2回目以降は、前のゲームの敗者から順番に引きます）。
3. 最初のカード: 最初のプレイヤーは、トランプの山から1枚引きます。引いたカードが奇数であれば、3回最下位になったプレイヤーが罰ゲームを受け、偶数であれば2回または4回（プレイヤー数によって決定）最下位になったプレイヤーが罰を受けます。引いたカードは山に戻します。
4. カードを引く: 順番に時計回りで1枚ずつカードを引いていきます。
5. 手札公開: 全員の手札が2枚になったら、「せーの」の合図で手札の合計を申告しながらカードを表向きにして見せます。
6. 合計値の確認: 他のプレイヤーは、申告された合計値と実際の手札の合計が一致しているかを確認します。
7. 敗者の決定: 手札の合計値が最も小さいプレイヤーが負けとなります。
8. カードの処理: 使用済みのカードは山に戻さず、別の場所に置いていきます（罰を受けるプレイヤーが決定するまで捨て続けます）。
9. 罰ゲーム: あらかじめ決めておいた回数だけ最下位になったプレイヤーは、ショットグラスに注がれたお酒を飲み干します。
10. ゲームの繰り返し: これを好きなだけ繰り返します。

ルール詳細

基本ルール: 時計回りに山から1枚ずつカードを引き、2枚の合計が最も低いプレイヤーが負けとなります（ジョーカーを引いた場合は3枚になることもあります）。
カードの確認: 引いたカードは、自分だけが見ることができます。2枚引き終わったら、全員で合図を合わせて手札を公開し、合計値を宣言します。宣言した数と実際の合計が異なる場合、「チョンボ」となり、手札が最弱でなくても負けとなります。
最下位が複数いる場合: 最下位のプレイヤーが複数いる場合は、そのプレイヤーだけで再度2枚を引き、最下位が1人になるまで繰り返します。

手札の強さ

原則として、2枚（または3枚）の手札の合計が大きいほど強いです。ただし、以下の特別な手札の組み合わせが存在します。

最強: 「A(エース)2枚」
最弱: 「ジョーカー2枚」、または手札の合計が「15」

特殊なカードと手札

A (エース): もう1枚の手札と同じ数字として扱います。例えば、手札が8とAの場合、8 + 8 = 16として計算します。Aを2枚引いた場合は、最強の手札となります。
Joker: 「スリーポイント、アンドワン」と呼ばれ、「せーの」の際に「ジョーカー！」と宣言することで、山からもう1枚カードを引き、手札を3枚にできます。ジョーカーは+3として計算します。ただし、ジョーカーが2枚ある場合は、手札の合計が15と同じ扱いとなり、最弱の手札となります。

エクストラルール (任意)

以下のルールは、ゲームをさらに面白くするための追加ルールです。採用するかどうかは、プレイヤー間で自由に決定できます。

手札に6がある場合 (シックスセンス): 全員がカードを引き終わった後、「せーの」の前に「第六感！」と宣言することで、手札の6を他のプレイヤーの手札と交換できます。交換相手は指名しますが、相手の手札は見えません。指名されたプレイヤーは拒否できません。ただし、6を持っているプレイヤーが交換しない方が良いと判断した場合は、宣言しなくても構いません。
手札の合計が4の場合 (コラテラルダメージ): 全員がカードを引き終わった後、「せーの」の前に「お前を巻き込む！」と宣言し、巻き込む相手を指名します。自分の手札の合計と相手の手札の合計を足して2で割った数が、2人の手札の強さになります。巻き込まれる側は拒否できません。ただし、指名した相手がジョーカー2枚だった場合は自分も最弱になり、A2枚だった場合は自分も最強になります。手札が4のプレイヤーが巻き込まなくても良いと判断した場合は、宣言しなくても構いません。
手札の合計が7の場合 (ラッキーチャーム): そのターンの勝負が終わった後、お守りとして手札外に持っておけます。次戦以降に手札の合計が15になってしまった場合、お守り効果により14として扱います。「せーの」の際に「御守り使います」と申告します。一度使用すると、お守りは無くなります。

チャレンジ制度

設定回数負けて最下位になったプレイヤーは、「チャレンジ」と宣言することで、罰ゲームを回避するチャンスを得られます。チャレンジャーは1枚、他のプレイヤーは2枚の手札で勝負を行い、チャレンジャーが勝利すれば罰は無くなり、負けた場合は罰が2倍になります。

平等だね〜

ゲームが拮抗し、特定の人に負けが偏らない場合、「平等だな〜」という声が自然と上がることがあります。特に、トランプを混ぜる際によく聞かれます。

プレイ中の注意点

運の要素が強いゲームなので、紳士的な態度でプレイすることが重要です。差別的な発言や挑発的な行為は避けましょう。

プレイする際のアイテム

ナップル君: フィフティーンの罰ゲームで使用されるショットグラス。カードの数字によっては、氷を入れてもらえる減罰ルールも存在します。ナップル君と目を合わせないようにプレイするのが、ゲン担ぎとなっています。
電撃殺虫ラケット: フィフティーンの罰ゲームで使用されるハエ叩き。網を指でつまみ、電撃を食らうスタイルが一般的です。アルカリ電池を使用すると、痛みが増すと言われています。

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