フィリップ・ヴォルシャイト

フィリップ・ヴォルシャイト（Philipp Wollscheid）は、1989年3月6日生まれ、ドイツ・メルツィヒ＝ヴァーダーン郡ヴァーダーン出身の元プロサッカー選手です。主にディフェンダー（CB）として活躍しました。

クラブでのキャリア

ヴォルシャイトは、幼少期にジネディーヌ・ジダンに憧れ、中盤の選手としてサッカーキャリアをスタートさせました。5歳から18歳まで、地元の様々なアマチュアクラブの下部組織でプレーしました。

2007-08シーズンには、5部のロート＝ヴァイス・ハズボーン＝ダウトウェイラーでキャリアをスタートし、18試合に出場して1得点を記録。DFBポカールではハンザ・ロストック戦に出場しました。その後、同じく5部の1.FCザールブリュッケンに在籍しましたが、出場機会は限られ、1年半でリーグ戦30試合に出場。2009年にチームが4部昇格を果たしたものの、自身はBチームへの配属となったため、移籍を決意しました。

新たなクラブを探す中で、1.FCニュルンベルクのトライアルを受け、4部に所属する同クラブのBチームと契約。2009-10シーズンは、Bチームで26試合に出場し、2位に貢献しました。

2009年12月28日、ディーター・ヘッキング監督の下でトップチームに招集され、2010年11月20日の1.FCカイザースラウテルン戦でプロデビューを果たしました。その後、アンドレアス・ヴォルフとCBのコンビを組み、ハノーファー96戦から最終節まで全試合に先発出場。2011年3月5日のFCザンクトパウリ戦で初得点を記録しました。キッカー誌の採点では、ブンデスリーガの全DFの中で3位にランクインし、その活躍は「シーズン最大の発見」と評されました。ヘッキング監督からは、若い頃のペア・メルテザッカーのようだと称賛されました。ヘルタ・ベルリンとの2011-12シーズン開幕戦では、試合の最優秀選手に選ばれています。

2011年11月24日、バイエル・レヴァークーゼンと2012-13シーズンからの5年契約を締結。2012年9月20日のメタリスト・ハルキウとのUEFAヨーロッパリーグで欧州カップ戦に初出場し、10月25日のSKラピード・ウィーン戦で初得点を挙げました。

2015年1月7日、ストーク・シティFCに期限付き移籍しました。

代表でのキャリア

U-20ドイツ代表としては、2010年4月7日のU-20イタリアとの親善試合で1試合に出場。これが世代別代表での初出場となりました。

2013年5月16日には、ヨアヒム・レーヴ監督の下で、エクアドルおよびアメリカとの親善試合に向けてA代表に初招集され、フロリダ州ボカラトンでのエクアドル戦でラース・ベンダーとの交代で試合終了間際に出場し、A代表デビューを果たしました。

ヴォルシャイトは、その長身を生かした空中戦の強さと、正確なパスでチームに貢献したディフェンダーでした。

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