フィール (アニメ制作会社)

有限会社フィールについて

有限会社フィール（英: feel. inc.）は、日本のアニメ制作会社であり、株式会社ファンメディアの子会社としても知られています。2002年に設立され、以来多彩なアニメーション制作に取り組んでいます。

設立と初期の活動

フィールは、スタジオぴえろで活動していた瀧ヶ崎誠と、アクタス出身の上坂陽一郎と共に設立されました。設立当初から演出家の名和宗則などをチームに迎え、2003年には『D.C. 〜ダ・カーポ〜』を皮切りにクライアントからのグロス請け制作を開始しました。これにより、外部からの依頼を受けるスタイルが確立されました。

オリジナル作品の制作

2005年には、アニメ『ジンキ・エクステンド』で元請制作を開始し、アニメ制作会社としての地位を固めました。さらに、2015年には『枕男子』においてAssez Finaud Fabric.と共同制作を行い、初のオリジナルアニメーションを世に送り出しました。そして、2017年には自社単独での最新オリジナルアニメ『月がきれい』を制作し、評価を受けました。

会社移転と共同制作

フィールは、2007年に東京都小金井市に本社を移転しました。その後2015年には新たに専用ビルを建設し、そこに本社を構えました。このビルにはアニメーション制作を行うゼクシズや、フィールの設立メンバーである上坂が代表を務めるAssez Finaud Fabric.も入居しており、双方の協力関係が深められました。

同社は、Assez Finaud Fabric.との共同制作や下請けの形で多くのプロジェクトに参加しており、特にその後はAssez Finaud Fabric.が主に仕上げ、撮影、CG、編集を担当することが多くなっています。また、フィールはフィリピンのWorld Anime Networksともパートナーシップを結び、共同制作を行うことで国際的なアニメ制作の枠を広げています。

文化と活動

社内では社員数61名を擁しており、制作部や作画部、企画部、総務部が整備されています。フィールでは、定期的に社内でのクロッキー会を行っており、これは外部のアニメーターや関係している原作者も招いてのイベントです。この取り組みは、アニメ制作へのセンスや技術を磨く場として機能しています。

制作体制と作品履歴

フィールは、その制作体制の中で多くのアニメシリーズ、OVA、Webアニメ、ゲームなど多岐にわたる作品を手掛けてきました。他のアニメ制作会社との共同制作も頻繁に行われており、特に『フタコイ オルタナティブ』のようなufotable制作の作品にも参加することで、業界内での地位を確立しました。

関連人物と制作協力

フィールには玉井☆豪や荒川稔久、大知慶一郎など著名な脚本家が在籍しており、作品を支えています。代表取締役社長の瀧ヶ崎誠をはじめ、上坂陽一郎や河口亮司など、制作を統括する位置付けの人々もまた、フィールの個性を表す要素の一つです。

まとめ

有限会社フィールは、その設立から今日に至るまで、多ジャンルのアニメ制作を手掛け、様々なパートナーシップを構築してきました。今後も新たな挑戦を続け、多くのファンに愛される作品を提供し続けることでしょう。

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