フェアーグラウンド・アトラクション

フェアーグラウンド・アトラクション (Fairground Attraction)

フェアグラウンド・アトラクションは、1980年代後半にイギリスで結成されたバンドです。グラスゴー出身の女性シンガー、エディ・リーダーの独特な歌声と、マーク・E・ネヴィンが手掛ける質の高い楽曲が特徴で、デビューと同時に世界的な成功を収めました。

バンドの歴史

エディ・リーダーは、ストリートミュージシャンとして活動後、ユーリズミックスなどのバックボーカルを務めていました。その後、旧友であるマーク・E・ネヴィンに手紙を送ったことがきっかけとなり、バンド結成へと繋がります。

ロンドンのイースト・エンドを拠点に活動を開始した彼らは、すぐにRCAレコードとの契約を獲得し、1988年3月にデビューシングル「パーフェクト」を発表。この曲は全英シングルチャートで1位を獲得する大ヒットとなり、同年5月にリリースされたデビューアルバム『ファースト・キッス』も全英アルバムチャートで1位を獲得しました。

1989年には日本公演も行い、多くの新曲を披露しましたが、1990年にセカンドアルバムをリリースすることなく解散を発表。同年には、シングルのB面曲や未発表曲などを収録した編集盤『ラスト・キッス』がリリースされました。

解散後の活動

エディ・リーダー

解散後、エディ・リーダーは1992年にソロデビューし、その後も数々のアルバムを発表。ソロシンガーとして確固たる地位を築いています。近年では、故郷スコットランドの伝承曲を多く取り上げており、フェアグラウンド・アトラクション時代からの盟友であるロイ・ドッズも、長年彼女のサポートを続けています。

マーク・E・ネヴィン

マーク・E・ネヴィンは、ブライアン・ケネディとスイートマウスを結成し、アルバムを発表。また、モリッシーの楽曲制作に参加するなど、幅広い活動を展開しています。ソロとしてもアルバムをリリースしており、エディ・リーダーへの楽曲提供も継続しています。

2003年には、1989年の日本公演を収録したライブアルバム『ライヴ・イン・ジャパン』がリリースされています。

2024年 再結成

2023年12月、フェアグラウンド・アトラクションは2024年6月と7月に再結成来日公演を行うことを発表しました。それに先駆け、35年ぶりとなる新曲「What's Wrong With The World?」を配信リリース。さらに、日本限定発売のアナログEPとニューアルバムに収録される新曲「Beautiful Happening」のミュージックビデオを公開するなど、精力的な活動を再開しました。

2024年6月にはアルバム『ファースト・キッス』の日本国内プレスのクリアーレッドカラー・アナログLPと、新曲4曲入りのアナログEP『ビューティフル・ハプニング』を日本限定で発売。35年ぶりとなる来日公演『Beautiful Happening』も開催され、全公演ソールドアウトとなりました。9月には日本限定アナログEPと同タイトルのニューアルバム『Beautiful Happening』を発売。

メンバー

エディ・リーダー（Eddi Reader） - ボーカル
マーク・E・ネヴィン（Mark E.Nevin） - ギター
サイモン・エドワーズ（Simon Edwards） - ギタロン
ロイ・ドッズ（Roy Dodds） - ドラム

ディスコグラフィ

ファースト・キッス (1988年)
ラスト・キッス (2003年)
* ビューティフル・ハプニング (2024年)

フェアグラウンド・アトラクションは、その短い活動期間にも関わらず、音楽史に大きな足跡を残しました。エディ・リーダーの歌声とマーク・E・ネヴィンの楽曲は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。

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