フェイス・ノー・モア
フェイス・ノー・モア（Faith No More）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州出身のオルタナティブ・ロックバンドです。1979年の結成から、オルタナティブ・ロックの先駆者として独自の音楽性を追求し、1990年代にその人気を確立しました。一度解散しましたが、2009年に再結成し、現在も断続的に活動を続けています。
1979年、ビリー・グールド（ベース）とマイク・ボーディン（ドラム）を中心に、ロックバンド「Sharp Young Men」が結成されました。その後、「Faith No Man」と改名。1982年にはロディ・ボッタム（キーボード）が加入し、バンド名を現在の「フェイス・ノー・モア」に変更しました。1983年にはジム・マーティン（ギター）が加入し、初期のメンバー構成が固まります。1984年には、ボーカルがコートニー・ラブからチャック・モズレーに交代しました。
1985年に1stアルバム『ウィー・ケア・ア・ロット』でデビュー。1987年にはメジャーデビュー作となる2ndアルバム『イントロデュース・ユアセルフ』をリリースします。1988年にはボーカルのチャック・モズレーが解雇され、マイク・パットンが加入します。このマイク・パットンの加入が、バンドの音楽性を大きく変えることになります。
1989年にリリースされた3rdアルバム『ザ・リアル・シング』からシングルカットされた「エピック (Epic)」が、ビルボードチャートでトップ10入りを果たす大ヒットを記録します。この曲は、ゲーム「Saints Row: The Third」にも使用されています。1992年には4thアルバム『エンジェル・ダスト』を発表。
1993年にはギタリストのジム・マーティンが解雇され、新ギタリストとしてミスター・バングルのトレイ・スプルアンスが加入します。1995年には5thアルバム『キング・フォー・ア・デイ』をリリースしますが、トレイ・スプルアンスが脱退し、キーボード・ローディーのディーン・メンタが新ギタリストとして加入します。大規模なワールドツアーを行いますが、売り上げは伸び悩みました。1996年にはディーン・メンタに代わり、ジョン・ハドソンが加入しました。
1997年には6thアルバム『アルバム・オブ・ザ・イヤー』をリリースし、1998年に一度解散。その後、ベストアルバム『フー・ケアーズ・ア・ロット〜グレイテスト・ヒッツ』がリリースされます。
2009年には、解散前のメンバーで再結成を果たし、『Download Festival 2009』に出演するなど、ライブ活動を再開します。2011年12月のチリ公演を最後に一旦活動を停止しますが、2013年から再び活動を再開。2015年には18年ぶりとなる7thアルバム『ソル・インヴィクタス』を発表しました。2017年には、初期メンバーであるチャック・モズレーが亡くなりました。
キーボードを主体としたヘヴィメタル、ハードロックサウンドをベースに、ファンク、ラップ、ソウル、プログレッシブ・ロックなど、多様な音楽要素を取り入れた、独自のサウンドが特徴です。特に、1988年にマイク・パットンが加入してからは、音楽性の幅がさらに広がり、ファンクメタルからカントリーバラードまで、幅広いジャンルの音楽を表現しています。オルタナティブ・ロックという言葉が確立する以前は、ジャンル分けが困難なバンドとしても知られていました。
現ラインナップ
マイク・パットン - Mike Patton (ボーカル) (1988年-1998年、2009年- )
ジョン・ハドソン - Jon Hudson (ギター) (1996年-1998年、2009年- )
ビリー・グールド - Billy Gould (ベース) (1979年-1998年、2009年- )
マイク・ボーディン - Mike "Puff" Bordin (ドラム) (1979年-1998年、2009年- )
ロディ・ボッタム - Roddy Bottum (キーボード) (1982年-1998年、2009年- )
旧メンバー
マイク・モリス - Mike Morris (ボーカル、ギター) (1979年-1982年)
Wade Warthington (キーボード) (1979年-1981年)
コートニー・ラブ - Courtney Love (ボーカル) (1982年-1984年)
マーク・ボウエン - Mark Bawen (ギター) (1983年)
チャック・モズレー - Chuck Mosley (ボーカル) (1984年-1988年) 2017年死去
ジム・マーティン - "Big" Jim Martin (ギター) (1983年-1993年)
トレイ・スプルーアンス - Trey Spruance (ギター) (1993年-1995年)
ディーン・メンタ - Dean Menta (ギター) (1995年-1996年)
スタジオ・アルバム
『ウィー・ケア・ア・ロット』 - We Care a Lot (1985年)
『イントロデュース・ユアセルフ』 - Introduce Yourself (1987年)
『ザ・リアル・シング』 - The Real Thing (1989年)
『エンジェル・ダスト』 - Angel Dust (1992年)
『キング・フォー・ア・デイ』 - King for a Day... Fool for a Lifetime (1995年)
『アルバム・オブ・ザ・イヤー』 - Album of the Year (1997年)
『ソル・インヴィクタス』 - Sol Invictus (2015年)
ライブ・アルバム
『ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー』 - Live at the Brixton Academy (1990年)
コンピレーション・アルバム
『フー・ケアーズ・ア・ロット〜グレイテスト・ヒッツ』 - Who Cares a Lot? (1998年)
Very Best Definitive Ultimate Greatest Hits Collection (2009年)
1991年 10月
1993年 4月
1995年 8月
1997年 11月
2015年 2月
* 公式ウェブサイト
バンドの歴史
1979年、ビリー・グールド（ベース）とマイク・ボーディン（ドラム）を中心に、ロックバンド「Sharp Young Men」が結成されました。その後、「Faith No Man」と改名。1982年にはロディ・ボッタム（キーボード）が加入し、バンド名を現在の「フェイス・ノー・モア」に変更しました。1983年にはジム・マーティン（ギター）が加入し、初期のメンバー構成が固まります。1984年には、ボーカルがコートニー・ラブからチャック・モズレーに交代しました。
1985年に1stアルバム『ウィー・ケア・ア・ロット』でデビュー。1987年にはメジャーデビュー作となる2ndアルバム『イントロデュース・ユアセルフ』をリリースします。1988年にはボーカルのチャック・モズレーが解雇され、マイク・パットンが加入します。このマイク・パットンの加入が、バンドの音楽性を大きく変えることになります。
1989年にリリースされた3rdアルバム『ザ・リアル・シング』からシングルカットされた「エピック (Epic)」が、ビルボードチャートでトップ10入りを果たす大ヒットを記録します。この曲は、ゲーム「Saints Row: The Third」にも使用されています。1992年には4thアルバム『エンジェル・ダスト』を発表。
1993年にはギタリストのジム・マーティンが解雇され、新ギタリストとしてミスター・バングルのトレイ・スプルアンスが加入します。1995年には5thアルバム『キング・フォー・ア・デイ』をリリースしますが、トレイ・スプルアンスが脱退し、キーボード・ローディーのディーン・メンタが新ギタリストとして加入します。大規模なワールドツアーを行いますが、売り上げは伸び悩みました。1996年にはディーン・メンタに代わり、ジョン・ハドソンが加入しました。
1997年には6thアルバム『アルバム・オブ・ザ・イヤー』をリリースし、1998年に一度解散。その後、ベストアルバム『フー・ケアーズ・ア・ロット〜グレイテスト・ヒッツ』がリリースされます。
2009年には、解散前のメンバーで再結成を果たし、『Download Festival 2009』に出演するなど、ライブ活動を再開します。2011年12月のチリ公演を最後に一旦活動を停止しますが、2013年から再び活動を再開。2015年には18年ぶりとなる7thアルバム『ソル・インヴィクタス』を発表しました。2017年には、初期メンバーであるチャック・モズレーが亡くなりました。
サウンドスタイル
キーボードを主体としたヘヴィメタル、ハードロックサウンドをベースに、ファンク、ラップ、ソウル、プログレッシブ・ロックなど、多様な音楽要素を取り入れた、独自のサウンドが特徴です。特に、1988年にマイク・パットンが加入してからは、音楽性の幅がさらに広がり、ファンクメタルからカントリーバラードまで、幅広いジャンルの音楽を表現しています。オルタナティブ・ロックという言葉が確立する以前は、ジャンル分けが困難なバンドとしても知られていました。
メンバー
現ラインナップ
マイク・パットン - Mike Patton (ボーカル) (1988年-1998年、2009年- )
ジョン・ハドソン - Jon Hudson (ギター) (1996年-1998年、2009年- )
ビリー・グールド - Billy Gould (ベース) (1979年-1998年、2009年- )
マイク・ボーディン - Mike "Puff" Bordin (ドラム) (1979年-1998年、2009年- )
ロディ・ボッタム - Roddy Bottum (キーボード) (1982年-1998年、2009年- )
旧メンバー
マイク・モリス - Mike Morris (ボーカル、ギター) (1979年-1982年)
Wade Warthington (キーボード) (1979年-1981年)
コートニー・ラブ - Courtney Love (ボーカル) (1982年-1984年)
マーク・ボウエン - Mark Bawen (ギター) (1983年)
チャック・モズレー - Chuck Mosley (ボーカル) (1984年-1988年) 2017年死去
ジム・マーティン - "Big" Jim Martin (ギター) (1983年-1993年)
トレイ・スプルーアンス - Trey Spruance (ギター) (1993年-1995年)
ディーン・メンタ - Dean Menta (ギター) (1995年-1996年)
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
『ウィー・ケア・ア・ロット』 - We Care a Lot (1985年)
『イントロデュース・ユアセルフ』 - Introduce Yourself (1987年)
『ザ・リアル・シング』 - The Real Thing (1989年)
『エンジェル・ダスト』 - Angel Dust (1992年)
『キング・フォー・ア・デイ』 - King for a Day... Fool for a Lifetime (1995年)
『アルバム・オブ・ザ・イヤー』 - Album of the Year (1997年)
『ソル・インヴィクタス』 - Sol Invictus (2015年)
ライブ・アルバム
『ライヴ・アット・ザ・ブリクストン・アカデミー』 - Live at the Brixton Academy (1990年)
コンピレーション・アルバム
『フー・ケアーズ・ア・ロット〜グレイテスト・ヒッツ』 - Who Cares a Lot? (1998年)
Very Best Definitive Ultimate Greatest Hits Collection (2009年)
日本公演
1991年 10月
1993年 4月
1995年 8月
1997年 11月
2015年 2月
外部リンク
* 公式ウェブサイト
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