フェイス・バスター

フェイス・バスターの概要

フェイス・バスター（Face Buster）は、プロレスにおいて相手の顔面をマットに叩きつける技の一つです。日本では「顔面砕き」と呼ばれ、そのスタイルやバリエーションは多岐にわたります。基本的にブルドッギング・ヘッドロックやフェイス・クラッシャーと同じように相手を倒す技であり、パイルドライバーの要領で持ち上げた後、前のめりに倒れ込んで行うのが特徴です。この技は、相手の顔面に対して直接的なダメージを与えるため、非常に危険性も伴う技術となります。

フェイス・バスターの派生技

パイルドライバー式フェイス・バスター

パイルドライバーの体勢から、尻餅をつく姿勢で相手を前方に倒しながら叩きつける技です。主な使用者には、マリオ・ミラノ、ダイヤモンド・ダラス・ペイジ、ターザン後藤などがいます。セザーロがこの技を「ニュートラライザー」の名称で用いることでも知られています。

ブレーンバスター式フェイス・バスター

いわゆる「ゴード・バスター」とも呼ばれるこの技は、ブレーンバスターの体勢から前方に倒れて相手の顔面を叩き付ける技です。アーン・アンダーソンや中邑真輔が代表選手として挙げられます。

ダブルアーム式フェイス・バスター

この技は、ダブルアーム・スープレックスの体勢から相手を顎から叩きつけるもので、トリプルHの「ペディグリー」として知られています。

スタイルズ・クラッシュ

こちらはパイルドライバー式フェイス・バスターの一種で、AJスタイルズが主に使用する技としても知られています。コーナーポスト上からの雪崩式などの応用型もありますが、この技を受ける側は顎を出して受け止める必要があり、受け方を誤ると重大なケガに繋がることもあります。

その他のタイプ

F5

ブロック・レスナーによって広まったこの技は、相手の頭を支点にして自身が後方に倒れ込んで行うという独特なスタイルです。他にもエッジやクリスチャンが様々な形でこのフェイス・バスターを使っています。

インプラントDDT

相手の首を挟み上げて叩きつけるこの技は、DDTの一種として広まり、力強い受け身に注意が必要とされています。

コード・ブレイカー

クリス・ジェリコによって有名になったこの技も、相手の顔を膝で叩きつけるフェイス・バスターの一形態に属します。

法的としましても、これらの技は個々に特色を持ち、技を繰り出す際の正確なタイミングや角度が鍵を握る重要な要素となります。プロレスラーたちがこれらの技を使用する際には相手との信頼関係と共に、見た目の派手さだけでなく安全性を考慮することが求められます。

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