フェデリコ・ファシオ

フェデリコ・ファシオ：欧州を舞台に活躍したアルゼンチンの鉄壁ディフェンダー

フェデリコ・ファシオ (Federico Julián Fazio) は、1987年3月17日生まれのアルゼンチン人サッカー選手です。主にセンターバックとして活躍し、堅実な守備とリーダーシップで知られています。母国アルゼンチンでキャリアをスタートさせ、その後スペイン、イタリアと欧州の強豪クラブを渡り歩き、数々のタイトルを獲得しました。

アルゼンチンから欧州へ：セビージャでの躍進

ファシオは2005年、アルゼンチンのフェロカリル・オエステでプロデビュー。2007年、スペインのセビージャFCに移籍します。当初はセビージャのアトレティコ（Bチーム）でプレーし、セグンダ・ディビシオンB優勝とセグンダ・ディビシオン昇格に貢献。トップチームでは、怪我人の穴を埋め、2007-08シーズンにトップチームデビューを果たします。このシーズンでは、守備的ミッドフィールダーとして起用される場面もあり、2得点を記録する活躍を見せました。その後もセビージャでプレーを続けますが、出場機会に恵まれず、2014年にトッテナム・ホットスパーへ移籍しました。

トッテナム、ローマ、そしてサレルニターナへ

トッテナムでは4年契約を結びましたが、2016年にはセビージャにレンタル移籍。その後、ASローマにレンタル移籍し、買取オプション付きの契約を結びます。ローマではUEFAチャンピオンズリーグやUEFAヨーロッパリーグといった欧州の舞台で活躍。セリエAでも存在感を示し、買取オプションが執行されました。ローマでの活躍は目覚ましく、公式戦100試合出場を達成し、ゴールも挙げるなど、チームに貢献しました。しかし、パフォーマンスの波もあり、2022年にはUSサレルニターナ1919と契約し、イタリアでのキャリアを続けました。

アルゼンチン代表での活躍

ファシオは、アルゼンチン代表としても活躍しました。2007年のFIFA U-20ワールドカップでは優勝を経験し、2011年にはA代表デビューを果たします。2018 FIFAワールドカップにも選出されるなど、アルゼンチンサッカー界に貢献しました。

獲得タイトル

ファシオは、クラブ、代表チームで数々のタイトルを獲得しています。

クラブ
セビージャ・アトレティコ：セグンダ・ディビシオンB優勝 (2006-07)
セビージャFC：スーペルコパ・デ・エスパーニャ優勝 (2007)、コパ・デル・レイ優勝 (2009-10)、UEFAヨーロッパリーグ優勝 (2013-14, 2015-16)

代表
アルゼンチンU-20代表：FIFA U-20ワールドカップ優勝 (2007)
アルゼンチンU-23代表：オリンピックサッカー出場 (2008)

まとめ

フェデリコ・ファシオは、アルゼンチンから欧州へ羽ばたき、数々のクラブで活躍した実力派ディフェンダーです。堅実な守備とリーダーシップでチームを支え、数々のタイトル獲得に貢献しました。アルゼンチン代表としても国際舞台で活躍した彼のキャリアは、サッカーファンにとって大きな魅力です。2000年代後半から2020年代前半にかけての活躍は、サッカー史に刻まれるべきものと言えるでしょう。今後の動向にも注目が集まります。

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