フェリックス・ペレス・カルドーソ

フェリックス・ペレス・カルドーソ（1908年11月20日 - 1952年6月9日）は、パラグアイ出身のアルパ奏者であり、作曲家です。彼は、17世紀にヨーロッパから南米に伝わったとされるアルパという楽器の構造と演奏技術を大きく発展させ、その芸術性を高めた人物として知られています。

カルドーソは、パラグアイの伝統音楽の楽曲を収集・整理し、後世に伝えるとともに、自身も数多くのアルパのための楽曲を作曲しました。彼の演奏技術と作曲能力は、アルパ音楽を中南米地域だけでなく、世界的に認められる芸術の域にまで押し上げることに大きく貢献しました。この功績から、彼は「アルパの父」として広く尊敬されています。

略歴

1908年、パラグアイの地方で生まれたカルドーソは、若い頃からアルパ・パラグアジャ（パラグアイのハープ）の演奏を学びました。その後、演奏グループを結成し、パラグアイの首都アスンシオンで本格的な演奏活動を開始しました。

より広い舞台を求めて海外に進出し、アルゼンチンのブエノスアイレスを拠点として、パラグアイ出身の音楽家として精力的に活動しました。彼の演奏は多くの人々を魅了し、アルパ音楽の普及に大きく貢献しました。

1952年、ブエノスアイレスにて病気のため逝去しました。

代表曲

* 鐘つき鳥 (PAJARO CAMPANA): パラグアイの伝承曲を採譜し、編曲したものです。この曲は、カルドーソの代表作の一つとして広く知られています。

フェリックス・ペレス・カルドーソは、アルパ音楽の発展に多大な貢献をしただけでなく、パラグアイの文化を世界に広めた功績も持ちます。彼の音楽は、今もなお多くの人々に愛され、演奏され続けています。

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