フェルナンド・レドンド

フェルナンド・カルロス・レドンド・ネリ

フェルナンド・カルロス・レドンド・ネリ（1969年6月6日生まれ）は、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身の元サッカー選手であり、ミッドフィールダーとして活躍しました。彼はアルゼンチン代表の一員としても知られ、その卓越した技術と戦術理解力で多くのファンを魅了しました。

初期の経歴

レドンドは中流階級の家庭に生まれ、子供のころからフットサルを通じてボールに親しみました。彼が影響を受けた選手はリカルド・ボチーニです。彼は10歳の時にAAアルヘンティノス・ジュニアーズの下部組織に加入し、15歳でトップチームデビューを果たしました。1990年には自由契約となり、スペインのCDテネリフェに移籍しました。

テネリフェでのキャリア

テネリフェではアルゼンチン人監督ホルヘ・バルダーノに重用され、特に1990-91シーズンに初ゴールをあげ、後にはUEFAカップ出場も経験しました。1994年にはバルダーノがレアル・マドリードの監督に就任し、その際にレドンドもチームに引き入れられました。

レアル・マドリードでの成功

レアル・マドリードへの移籍後、レドンドは怪我に見舞われましたが、すぐにレギュラーとしての地位を確立しました。在籍期間中にリーガ・エスパニョーラを2回、UEFAチャンピオンズリーグを2回、インターコンチネンタルカップを1回制覇しました。特に1999-2000シーズンにはチャンピオンズリーグでMVPに輝き、決勝ではアシストを決めるなどの活躍を見せました。その後、フロレンティーノ・ペレス会長のもとでACミランへ移籍することとなりました。

ACミランでの挑戦と苦難

2000年にACミラン加入後、トレーニング中に膝を怪我し、復帰までに多くの時間を要しました。しかし、彼はサラリーを返還するという自己犠牲的な行動を見せ、2002-03シーズンから本格的に復帰。ミランがチャンピオンズリーグを制覇する際にもチームに貢献しましたが、怪我の影響から完全に復調することはできず、2004年に現役を引退しました。

代表歴と栄光

レドンドは初めて代表に招集されたのは1990年のW杯を前にしてでしたが、学業を理由に辞退。しかし、その後の代表活動では中盤の要として活躍し、1992年のFIFAコンフェデレーションズカップ優勝、1993年のコパ・アメリカ優勝に貢献しました。合計29試合出場し、1ゴールを記録しています。

プレースタイル

レドンドのプレースタイルは、優しい姿勢と高度な戦術理解力を兼ね備えたものでした。彼は守備的なアンカーとしての役割を果たす一方で、ボールキープやドリブルを駆使して攻撃にも参加し、攻守のバランスを保つことができる選手でした。その力強いフィジカルとスタミナから、相手の攻撃を防ぎながら、チャンスも生み出しました。

引退後の活動

引退後のレドンドはブエノスアイレスで生活しつつ、レアル・マドリード関連のチャリティーマッチに参加するなど、そのキャリアの名声を築いています。現在も彼のパフォーマンスや人柄は、多くのファンに愛され続けています。

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