フォーオナー (For Honor)
概要
『フォーオナー』は、ユービーアイソフトが
2017年2月16日にリリースしたファンタジーアクションゲームです。このタイトルは、プレイヤーが「ナイト」「侍」「ヴァイキング」「武林」の4つの勢力を選び、名誉のために戦うことをテーマにしています。ゲーム世界は、実際の歴史を参照しつつも架空の設定となっており、緊迫感あふれる戦闘が展開されます。
ゲームはストーリーモードとマルチプレイヤーモードを備えています。ストーリーモードでは、一人のプレイヤーがそれぞれの勢力の物語に没入し、オンラインでの協力プレイも可能です。また、最大8人のプレイヤーが対戦できるマルチプレイヤーモードには、「ドミニオン」や「チーム エリミネーション」など、多彩なルールが用意されています。
さらに、プレイヤーの戦績は「ファクションウォー」システムに影響を与え、勝敗によって勢力図が変わり、報酬が獲得できます。このファクションウォーは3ヶ月ごとにシーズンが更新され、新しいコンテンツも追加されます。
開発
本作の開発は、ユービーアイソフト・モントリオールスタジオとPC版を担当したブルーバイトによって行われました。ゲームの最初の発表はE3 2015の記者向けプレゼンテーションで実施され、CGやデモ映像が公開されました。『フォーオナー』はユービーアイソフトにとって初のハック・アンド・スラッシュ作品であり、シューティングゲームを基盤とした独自のゲーム構造があります。
クリエイティブディレクターのジェイソン・ヴァンデンバーグ氏は、ロングソードの技術を学ぶ中で、これをゲームに取り入れるアイデアを得たと語っています。また、アソシエイト・ゲーム・ディレクターのゲーリック・シマード氏は、三大民族のキャラクターがそれぞれの特徴を強調するようにデザインされていることを指摘しています。ゲーム内の武器扱いにはリアリティを求め、武闘家の指導やモーションキャプチャーの活用も行われています。
ストーリー
キャンペーン・モード
物語は、世界が崩壊から始まります。生き残った「ナイト」「侍」「ヴァイキング」の三つの民族は、新たにヒースムーアという大陸に国家を再建しようとします。しかし、彼らは激しい争いの中で和平を模索します。
第1章 - ナイト
アッシュフェルドでは、名も無き女騎士アポリヨンが新たな勢力として台頭します。傭兵ウォーデンは、彼女の軍団に参加し、平和をもたらすために奮闘しますが、アポリヨンの真の目的が戦争の激化にあることに気づきます。
第2章 - ヴァイキング
アポリヨンの手による自軍の壊滅後、ヴァイキングたちは食料をかけて争いを始め、一人のレイダーが部族を統一しようと奮闘します。彼の目標は、侍の地を狙うことになり、さらなる戦闘が待ち受けます。
第3章 - 侍
侍たちはヴァイキングの襲撃を防ぎますが、アポリヨンの軍団に都を急襲され、内乱が始まります。女大名亜由は、アポリヨンの策略と戦いながら、侍たちを導く役割を果たします。
エンディング
アポリヨンが戦死したことで、彼女の築いた勢力は崩壊しますが、その混戦の中で、サバイバルを続ける3勢力の争いは続きます。7年後、和平を結ぶためにウォーデンが動き、彼は侍とヴァイキングに仕掛けられた戦の終結に向けて新たな道を探ります。これにより、1000年にわたる戦争の時代が終わりを迎えるかもしれません。
登場勢力
各勢力には独自のキャラクターと物語があり、プレイヤーはそれらを駆使してゲームを進めます。これによって生まれる複雑な人間関係や対立が、プレイ中の興奮をさらに高めています。
他作品とのコラボレーション
ゲームは、様々なメディアとのコラボレーションも行っており、2020年には
対戦型格闘ゲーム『SAMURAI SPIRITS』とのコラボレーションで、ウォーデンのキャラクターが登場しました。
『フォーオナー』は、名誉のために戦う者たちを描いた壮大な世界をプレイヤーに提供し、深いストーリーと戦略的なプレイを楽しむことができる作品です。