ユービーアイソフト

ユービーアイソフトの概要

ユービーアイソフト（Ubisoft）は、フランスに本社を構える世界有数のコンピュータゲーム開発・販売会社です。1986年に設立され、現在は96ヵ国で事業を展開し、約10,000人のスタッフを抱える企業に成長しました。アクションゲームやファーストパーソンシューティング、オープンワールドゲームなどのジャンルで高い評価を受け、多くの人気タイトルを展開しています。

事業内容

ユービーアイソフトは、約29の開発スタジオを持ち、その多くがフランス国内に位置しています。開発エンジニアやデザイナーを合わせると、7,800人以上の開発スタッフが在籍しており、次々と革新的なタイトルを生み出しています。特に、2001年に取得した「MYST」や「プリンス・オブ・ペルシャ」など、他社の人気タイトルの権利を持ち、現在は自社で販売を行っています。2003年には、3DO社から「マイト・アンド・マジック」シリーズの権利を取得。また、2007年にはフランスのパリで「UbiDays」と呼ばれるイベントを開催し、年内リリース予定のタイトルを紹介しました。

2009年4月以降、日本国内でのタイトル販売はスクウェア・エニックスが担当していますが、日本法人も1994年に設立され、自社ゲームの他、F1シリーズなどの他社作品の販売を手がけています。

歴史

ユービーアイソフトの歴史は1986年にさかのぼります。創業当初はフランス国内での流通を主な業務としていましたが、1987年には最初のゲーム「ゾンビ」を開発し、1990年から本格的なゲーム開発に着手します。1992年には、同社のマスコットキャラクター「レイマン」が誕生し、その後のゲームにも大きな影響を与えました。

株式市場に公開された1996年以降、海外のスタジオ設立や、ゲーム企業の買収を行いながら急速に成長しました。特に、モントリールスタジオで開発された「スプリンターセル」は、業界において高い評価を得たことから、ユービーアイソフトの名をさらに広める要因となりました。

そして、2000年から2009年にかけては、多くの人気タイトルを発表し続け、日本ゲーム大賞を受賞するなど、その名声を確固たるものとしました。2011年には、映像制作スタジオ「Ubisoft Motion Pictures」を設立し、ゲームを基にした映像コンテンツの制作も開始しました。

近年の動向

近年では、ゲーム開発におけるブロックチェーン技術の導入や、クラウドゲーミングへの挑戦が注目を集めています。2023年には、マイクロソフトとアクティビジョン・ブリザードからIPのクラウド配信権を譲渡されるなど、新たな展開も期待されています。

社名の由来

社名の「ユービーアイ」は、「Ubiquity」（ユビキティ）に由来しており、創業者の一人であるジェラールの「世界中どこにでも存在したい」という思いが込められています。日本では発音しやすさを考慮して「ユービーアイ」と呼ばれ、公式にもそのように使用されています。

ユービーアイソフトは、今後も多様なジャンルのゲームを展開し続け、さらなる成長を目指すでしょう。

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