フォースタン＝アルシャンジュ・トゥアデラ

フォースタン＝アルシャンジュ・トゥアデラ：中央アフリカ共和国の大統領

フォースタン＝アルシャンジュ・トゥアデラ（Faustin-Archange Touadéra、1957年4月21日 - ）は、中央アフリカ共和国の政治家、数学者であり、2016年3月から同国の大統領を務めています。以前は2008年1月から2013年1月まで首相を務めていました。

経歴

バンギに生まれたトゥアデラは、バンギ大学とアビジャン大学で教育を受けました。1986年にフランスのリール第1大学で数学の博士号を取得し、2004年にはカメルーンのヤウンデ大学からも数学の博士号を取得しています。教育者としてのキャリアは長く、1987年にバンギ大学の数学助講師となり、その後、同大学の副学部長や師範大学の理事を歴任しました。また、フランス語諸国・インド洋数学標準化計画国家間委員会の委員長も務め、2004年にはバンギ大学の副学長、2005年から2008年には学長を務めました。

首相職

2008年1月22日、フランソワ・ボジゼ大統領によって首相に任命されました。2008年12月には国民対話が開催され、2009年1月18日にボジゼ大統領は国民統一政権の発足準備のため、トゥアデラ政権を解散しましたが、翌日、トゥアデラは首相に再任されています。2013年1月には、ボジゼ政権と反政府勢力連合セレカのあいだで和平交渉が行われ、トゥアデラは首相を更迭されました。

大統領職

2015年12月から2016年2月にかけて実施された大統領選挙に立候補し、第2回投票で勝利して大統領に就任しました。2016年3月30日の就任演説では、武装解除を推し進め、中央アフリカ共和国を統一した、平和で、開発に取り組む国にすると誓いました。就任後、フランスは中央アフリカに対する軍事的介入を終了し、トゥアデラ政権は治安維持という課題に直面しています。2020年12月27日の大統領選で再選を果たし、2023年7月30日には大統領の3選禁止規定を撤廃する憲法改正国民投票を実施しました。

人物

トゥアデラはブリジット・トゥアデラとマルグリット・"ティナ"・トゥアデラの両方と結婚しており、伝えられるところによると、両女性は水面下で中央アフリカ共和国のファーストレディの座を争っていました。また、トゥアデラには3人の子供がいます。
バプテストのバトラーとしても知られています。

トゥアデラ大統領は、教育者から政治家へと転身し、中央アフリカ共和国の発展のために尽力しています。彼のリーダーシップは、同国が直面する多くの課題を克服し、平和と安定を取り戻すために不可欠です。

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