フォーチューンの海砦

フォーチューンの海砦〜深遠なる時海の狭間に〜

概要

『フォーチューンの海砦」は、テーブルトークRPG（TRPG）『セブン＝フォートレス』を基にしたリプレイ作品です。作成は菊池たけしが手掛け、1992年から1995年にかけて『RPGマガジン』で連載されました。本作は「砦シリーズ」の続編であり、さまざまなゲーム出版社から単行本や文庫として出版されています。特に、そのサブタイトルは最終話に絡むもので、物語の核心を掴む手助けをしています。

この作品は、初めてプレイヤーのアイデアを積極的に取り入れるというスタイルを残した点でも大きな影響を与えました。ゲームシステムの改良が行われる中、そのテストプレイとしても重要な役割を果たしました。物語はギャグが多めから始まるものの、進行するにつれて次第に真剣な局面に移行し、最終的には大きな危機に立ち向かいます。

あらすじ

第一部

時は十六王紀960年、平和が戻りつつあるラース＝フェリアで旅する4人の探索者、ライム、ミリア、ナティノ、ゴローは「ダークサファイヤ」を奪還する依頼を受けます。彼らは手に入れた宝石が実は「海の宝珠」であることに気づき、さまざまなトラブルに巻き込まれていきます。

第二部

3年後、「海の宝珠」の事件の影響が続く中、ナティノとライムの元にエルファからの手紙が届きます。新たな仲間やナティノの双子の子供たちを連れてババウル島に向かう彼らは、謎の生物「水晶蟲」に蝕まれる大地を目にします。彼らはこの新たな脅威に立ち向かうことになります。

登場人物

物語には、個性的なキャラクターが多数登場します。ライムは勇敢で正義感が強く、ナティノは女好きで放蕩癖のある神官。ミリアは盗賊ギルドに育った不思議な少女で、ゴローは元遺跡荒らしの幸薄いオヤジ戦士です。二部では新たな仲間ベガオが加入し、双子のデニーズとアニーズも重要な役割を果たします。彼らの冒険は、友情や裏切り、矛盾に満ちた運命を描き出します。

作品の意義

『フォーチューンの海砦』は、その波乱に満ちた制作過程やプレイヤーとの関わりを通じて、TRPGのリプレイ作品として新たな地平を開きました。物語は一筋縄ではいかず、多くのトラブルや変更があったものの、最終的には読者の期待を超える展開が繰り広げられています。

特に、プレイヤー交代や覆面魔導師の正体暴露事件など、リアルな人間関係を反映した出来事が多く含まれ、そのために物語がより生き生きと描かれました。

終わりに

最終的に『フォーチューンの海砦』は、月刊誌として3年以上にわたり連載されながら、多くの読者に愛され続けています。リプレイ中のキャラクターたちの成長や、織りなすストーリーにぜひ触れてみてください。

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